春はやっぱり絞りたて「うすにごり」ですね。この花さくらは「瓶燗急冷」方式で一回火入れされた純米吟醸うすにごりです。最近、この方法で造る蔵が増えているそうです。しぼりたてのプチプチした爽やかさと火入れによる落ち着いた口当たりが上品さを醸し出した仕上がりになっています。火入れをしているのにプチプチ感が楽しめるなんてちょっと感激。春らしいみずみずしい味わいで、口の中はもう桜満開です。
瓶燗急冷とは…
本来大量の醸造されたお酒を蛇管(じゃかん)と呼ばれるらせん状の管に通し、火入れ(加熱)し、すぐに急冷することで殺菌処理をするのが一般的なのですが、それをいきなり瓶に小分けにして熱湯処理をする製法の事。瓶で火入れすることはタンクなどの大きな場所も機材も必要なくコストの削減になる。もちろん温度管理技術が向上したおかげで出来る製法であることに違いは無いのでしょう。
*火入れとは搾ったお酒を加熱して、火落菌(ひおちきん)と呼ばれる貯蔵中のお酒を白く濁らしたり、味の劣化を招く乳酸菌を殺菌するための製法。お酒の劣化を出来るだけ防ぎ、お酒本来の味わいを楽しめる利点があります。*火入れを行わないお酒を「生酒」と呼びます。
醸造元/高橋庄作謹醸
精米歩合/50%
使用米/会津産五百万石100%
アルコール度数/16度
日本酒度/ー1〜0
酸度/1.5
商品名/会津娘 純米吟醸 花さくら