爆発しない「るみ子の酒」

「爆発するお酒」として探偵ナイトスクープで紹介されたことがあるのをご存じでしょうか!それ以来、「森喜酒造」さんの「るみ子の酒」の人気に火が付きました。実際、購入して家の台所で開封してみました。が、ニッチモサッチもいかなくなり、風呂場へ駆け込みました。もちろん大噴射です。4分の3は無くなり、風呂場の天井からしたたり落ち、一週間ぐらいはお酒の香りのお風呂となりました。残ったお酒を飲んでみるとフルーティーで濃厚な旨味があったのに驚きました。「あっこれ美味しいやん!」と感じたのを思い出します。

さてこの「すっぴん るみ子の酒-初搾り-」は爆発……しません!爆発するのは「活性濁り」のるみ子です。*「活性濁り」でも冷蔵庫でしっかり冷やしてから開封すれば爆発しにくくなります。口に含むとしっかりとした酸味と心地良い甘みが押し寄せてきます。初搾りだけあってフレッシュ感たっぷりです。シュワシュワって訳で無く、酸によるキレのあるお酒と言えるでしょう。無濾過生原酒だけあってかなりガツンと来る辛口酒です。

「すっぴん」とは化粧をしていない日本酒。無濾過、無炭素、無添加、無加水のいっさい手を加えず、純米あらばしりを搾ったままのものを槽口(ふなくち)から直接、瓶詰めした事を表しています。新鮮でフレッシュな新酒を楽しめるのはこの時期だけです。

*「るみ子の酒」は三重の酒蔵「森喜酒造場」さんのこだわりで、味わい深い「純米酒」だけを造っています。流行を追わず、わが道を行くところに共感できます。そして「るみ子の酒」のジャケットは漫画「夏子の酒」に感銘を受けた奥様(るみ子さん)が作者の尾瀬あきら氏に手紙を出したことがキッケカで誕生したという逸話が。

醸造元/合名会社 森喜酒造場
精米歩合/60%
使用米/麹米:阿波山田錦25% 掛米:長野産ひとごこち75%
日本酒度/+7.0
酸度/1.8
アルコール度数/18度

商品名/すっぴんるみ子の酒 特別純米無濾過生原酒

 

◆オレンジ白菜とハムのゴマだれサラダ

オレンジ白菜をご存じですか?最初はてっきりオレンジと白菜が入ったサラダだと思っていました。食べてもオレンジの味がしなかったので、ああ、ちがうんやぁ〜と自問自答したもんです。生の状態でも白菜に甘みがありサラダに最適かも!ちょっと感動します。

◆白魚の天ぷら

衣サクサクで身フワフワです。味付けはもちろん「塩」のみ。一匹ずつちびちび食べてもOKですが、かき揚げのように一気にかっ込むとサクサク、フワフワで白魚の甘みが出てくるのでさらに楽しめます。でももったいないのでちびちび食べます。

和牛まるしんのローストビーフとポルチーニソース

やっぱりお肉は赤身が美味しいね!

部位を説明しておくとももの部分。柔らかく程良い脂がのっている「まるしん」。それにポルチーニソースをかけていただく。ポルチーニソースの定義がわからないのですが、ポルチーニ茸とタマネギとトマトを赤ワインで煮込んだもの?すごく手間がかかっているようです。美味しいです。近い味を探してみると、佃煮?とにかくまるしんのローストビーフとマッチングーッしています。赤身なのでいくらでも食べれてしまいます。また作ってほしいなぁ。

紀土-kid-純米吟醸酒をいただく。

これは……「ジュースだ!」「パイナップルジュースだ!」「いや、パイナップルソーダだ!」芳醇な果実香。飲み口すっきりでみずみずしい。はじけるような酸味と甘味。まさしくしぼりたての果実です。♬フレッシュ!フレッシュ!フレーーッシュ♬です。

 

製造元/平和酒造 株式会社 K
精米歩合/麹米50% 掛米55%
使用米/五百万石100%
アルコール度数/15度
日本酒度/?

商品名/紀土-KID- 純米吟醸酒 しぼりたて

ZAKU -Junmaidaiginjo-

ザクに新酒?

作-ざく-を造る「清水清三郎商店」は1年中お酒を製造する「四季醸造蔵」です。多くは秋から春にかけて1年分のお酒を仕込むのに対し、四季醸造蔵では常に出来たてのお酒を出荷している。これは技術の進化により、蔵の温度管理が出来るようになったためである。(*時期を分けてお酒を醸造できるので少ない数のタンクで済むと言うメリットがある)なので一年中出来たて、しぼりたてのお酒が飲めるのです。嬉しいことです。

年中しぼりたてのお酒が飲めるのが四季醸造なら、新酒って何?って話です。「清水清三郎商店」の新酒の定義はその年に採れた新米で仕込まれた最初のお酒だけを新酒と呼んでいます。ちなみに「清水清三郎商店」は生酒を一切出荷していないそうです。「火入れ」をしているのに生酒のようなフレッシュさを出すってすごいです。シュワシュワです。どのザクもシュワシュワで」美味しいです。

で、今回の新酒ですが、純米大吟醸なのに、華やかな香りが立ち、甘みは感じますが、はじけるような味わいが口の中に広がります。フレッシュです。

そう言えば2017年の今年はプロトタイプとして送り出された「作-ざく」が次のステージ「IMPRESSION-インプレッション-」として生まれ変わります。(『マークツー』じゃないんですね)もうこれは「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」「君は4種のザクを飲み尽くす事ができるか!」

 

醸造元/清水清三郎商店
精米歩合/50%
使用米/国産米100%
アルコール度数/15度
日本酒度/非公開

商品名/作-ざく 新酒 純米大吟醸

もう粕汁じゃない

とにかく具だくさんである。ふつう粕汁って汁を飲んで体を温めるものでしょう?なのにほとんどが「具」なのである。おまけに一人前の量が多いので本当の「たくさん」になってしまいます。あと粕にもこだわるのである。なんたら酒造の大吟醸の粕を使ってみたり、甘酒を使ってみたり、とにかくこだわる。それがどれも美味しいからどうしようも無い。せめてもう少しボリュームを減らしてくださいな。

この時期だけの稀少な「安芸虎しぼりたて」

無濾過生酒なのにアルコール度数が16度と抑え気味なのですが、新酒ならではのフレッシュで活き活きしたお酒です。山田錦らしい香りを楽しみながらスッキリした味わいと無濾過ならではのコクと柔らかい旨みの余韻を楽しめます。これは肴なしでしばらく楽しもう。

醸造元/有限会社 有光酒造場
精米歩合/60%
使用米/酒造好適米山田錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+2

商品名/安芸虎 しぼりたて 純米吟醸 無濾過生酒

雪の茅舎 純米吟醸 生酒

「ゆきのめいしゃ」下さい!

って頼むと恥ずかしい思いをします。「ゆきのぼうしゃ」です。「茅」と「芽」は似ているからね。♪ 若いという字は苦しい字に似てるわ ♪ って歌があったなぁ、関係ないけどね!「ヌーボー」と謳っているだけあって新酒です。でも「ヌーヴォー」と書かない辺りが日本語的で間抜けに見えて微笑ましいです。

↓これは「ぬ〜ぼ〜」!

新酒で果実のようなフレッシュ感を味わえるのですが、香り高く芳醇な味わいも楽しめます。喉ごしはキレよりも上品な酸を感じ、余韻が残ります。肴なしでも楽しめそうです。*いつからなんでしょう?ジャケットがメタリックなピンクになったのは?でも新酒の季節が来たなぁとワクワクしてきます。

醸造元/株式会社 齋彌(さいよ)酒造店
精米歩合/55%
使用米/山田錦20% あきた酒こまち80%
アルコール度数/16度
日本酒度/+3

商品名/雪の茅舎 純米吟醸 生酒

◆鶏舞茸しそつくね

もう「おいしい!」としか言えない!舞茸の食感はもちろん、しその風味がお酒をぐいっと飲め!と煽ってきます。意外とあっさりめの和風タレなのでビールより日本酒が合います。以前は鶏なんこつ部分を入れてコリコリ感のあるつくねでしたが、今日のはジューシーです。舞茸がリカバーしています。

神雷 黒ラベル 純米吟醸酒

なぜか蔵元紹介から…。

おおよそ標高400m、周囲を山と緑に囲まれ、豊かな自然の恵みを享受したわれわれの先人たちは、日本の文化である“清酒”という形でそれを体現してき ました。自然に逆らうことなく阿ることもなく自然と一体となり、三輪酒造は時の流れに翻弄されつつも脈々と酒造りを受け継いできました。
今 わたくしども“酒屋”に課せられた使命は、先人たちが築き上げた“清酒”という文化を伝承していくことを通して、生活の潤いを、人生の喜びと悲しみを、共に味わっていくことではないかと思っています。

神雷(しんらい)のネーミングの由来は、その昔、酒蔵に落雷があったが大過なかった事、また神の宿る国「神石(じんせき)」にあやかり命名されました。 「信頼(しんらい=神雷)して飲んで頂きたい」という蔵元の想いも込められています。【蔵元より】

この蔵元のお酒のジャケットは分かりやすく色分けされています。山田錦は「赤」八反錦は「白」千本錦は「青」。純米吟醸の「黒」イレギュラーで三温至福が「緑」となっているようです。

申し訳ありませんが初めて聞く名前のお酒です。広島のお酒のようですが、全国に進出しようとしているのでしょうか?!単に広島からお取り寄せしただけなのでしょうか!

それではいただきます。

香りはしっかりスイートな果実香。口に含んでもやはりフルーティな旨味が広がり、鼻から抜ける香りがたまりません。が、喉ごしのキレがしっかりあるので、思わず「K!Y!K!ウ〜ン♥!」って唸ります。千本錦ってお米も知らなかったので調べてみるとやはり「山田錦」でした。山田錦を広島の気候風土に適するように改良育成されて造られた広島オリジナルの酒米でした。

醸造元/三輪酒造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/広島県産千本錦100%
アルコール度数/16〜17度
日本酒度/+4.5

商品名/清酒“神雷” 黒ラベル 純米吟醸酒

 

◆カツレツ

「カツレツ」と「トンカツ」何が違うのだろう?って話になった。なんやかんや、うんちくを聞かされたが、飲んだ席で聞いた話なんて右から左です。

語源はフランス語の「コートレット-costelette-」で、英語圏では「カットレット-cutlet-」と発音され、それが日本に来る間に「カツレツ」となったようです。ビフカツは「ビーフカツレット」、とんかつは「豚(とん)カツレット」を略した名前ってことですね。

ただ料理方法も違うので紹介。カツレツは小麦粉やパン粉を付けたものを油を引いたフライパンでソテーしたもので、とんかつは油で揚げたものを総じて言っているようです。まあ境界線はあやふやなのですが…。

 

カレーに日本酒

うどん屋さんで食べるカレーうどんが好きだ。牛バラ肉ときざみのお揚げさんあとおネギ。出汁で炊いてカレー粉に片栗粉でとろみを付けたカレーうどん。最近食べていないなぁ。久しぶりに食べに行こうかな。

と言いながらこれはそのカレーでは無い。タマネギをきつね色になるまで炒め、きちんと小麦粉も炒めるところから、とろとろになるまで煮込んだカレーである。ただ、日本酒に合わせられるように出汁をとって作ってあります。香辛料もいろいろ組み合わせてあり、深い辛味があって美味しいです。さて、その辛いカレーに合わせられる日本酒は…。

鶴齢-かくれい-特別純米美山錦。

今年最初のお酒、無濾過生原酒です。鶴齢のお酒らしくコクとうま味、キレは十分楽しめます。更に新酒らしく若々しい酸味と爽やかな甘みも楽しめます。カレーを楽しみながらも存在感を表せる唯一無二なお酒です。

 

醸造元/青木酒造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/美山錦100%
アルコール度数/17度
日本酒度/非公開

商品名/鶴齢-かくれい- 特別純米  美山錦

牡蠣九条ネギ玉子とじ

もう説明できない。食べた人だけに共有できる美味しさです。牡蠣はもちろん生用でミルキー、ネギもわざわざ九条ネギを使用。これが甘くてシャキシャキ。卵もオレンジ色の上等な奴を使用。火を通しすぎずに良いアンバイで出してくれる。卵のとろとろさは時間がたってもとろとろのままで牡蠣といい相性です。いやー、定番のメニューにしてほしい。

「常山」の醸造元、常山酒造さんは福井県福井市の小さな酒造。「飲む人と酒を通じて対話する」というモットーに「分かりやすい美味しさ」「忘れがたい特徴」をコンセプトに年々酒質を向上させ、県内でも注目を浴びている越前の美酒です。

そしてこれはマスカットジュースだ!ぶどうのような軽い果実感。新酒しぼりたてだけあってガス感もしっかり楽しめる。果実感の甘みも十分あるが、飲み終わりに感じる瑞々しくシャープな味わいが流してくれる。もう十分「忘れがたい特徴」を出している良いお酒です。マスカットソーダと呼ぼう!やはり新酒は面白いなぁ♬

醸造元/常山酒造 合資会社
精米歩合/麹米50% 掛米60%
使用米/福井県産特別栽培米五百万石100%
アルコール度数/16〜17度
日本酒度/+3

商品名/常山 純米吟醸 槽場初詰 生

皮付カリカリ豚バラゆずこしょう酢

豚バラが堅くてカリカリなわけではありません。皮部分がカリカリで内側は柔らかく仕上がっております。それに「柚子胡椒酢」をかけていただきます。ぺろり完食。

水芭蕉 純米吟醸中汲み生酒

やはりこの時期なので「新酒」です。新酒らしいし爽やかな旨みと酸味でぼりたて感を楽しめます。さらに香りとうま味のバランスが最良になると言われる搾り行程の「中汲み」部分を汲み取った無濾過生酒。もう大吟醸と言っても過言では無い。お値段もね♬

醸造元/永井酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/兵庫県産山田錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+3

商品名/水芭蕉 純米吟醸 中汲み 生酒