2018新年,カワハギ祭り

1月吉日。4人で訪問。

「かわはぎが食べたぁーい!」「肝が食べたぁーい!」「白子が食べたぁーい!」「ついでに肉もたべたぁー!」とわがままを言い続け、当日に至ります。店を開けるのが5時半と言うことなので、ぴったりに着く感じでブラブラしながらうかがうも、すでに3人の美女たち?は店の中で盛り上がっています。(←いつもの事なのですが…)4人揃ったところで楽しい時間の始まりです。

カワハギといいながらも正式には「ウマズラハギ」。もう何も言う事はない。うまし!肝たっぷりの肝醤油。うまぁーし!

クエの刺身だったかな?ハギもそれなりの弾力ある食感ですが、これはコリコリと言ってもいいくらい歯ごたえのある食感。おいしかったぁー。

見た目は無骨ですが(骨なんですけどね…)カワハギの骨せんべい。もうスナック菓子です。揚げたてがサクサクして美味しいのは当たり前なのですが、冷めてもしっとりせずにサクサク食べれます。きっちり水分を取ってくれているのか、カワハギの骨の特長なのか、常にメニューに置いてほしいです。

肉だぁー!ローストビーフだぁ!部位は「マルシン」だったかな?「マルシン」って事にしておこう!記憶は曖昧だ。すごいボリュームで食べ切れないように思われますが、赤身なのでペロリと行けてしまいます。あっと言う間になくなりました。

今度はわさびで和風に頂きます。わさびオンリーでもうまし!わさび&塩で食べてもうまし!邪道と言われるかもしれないが、肝醤油でいただいてもうまし!これまたあっという間のタメゴローでした。

鶏胸肉かな?ささ身かな?にマスタードを和えた特製ソースにみつばで彩り鮮やかに仕上げています。酸味がきいていて鶏肉もさっぱりしているのでパクパク行けてしまいます。美味しいもん食べて楽しいどうでもいい話で盛り上がりました。久しぶりの再会で楽しすぎました。ありがとうございます。

おまけ!

◆新政(あらまさ)2018新年純米しぼりたて生干支ラベル Round Akita Dogs

スコッチウイスキーの「アードベック」のような…いや確実に影響をウケているであろう黒を基調にしたケルト紋様仕立て。バーに置いてあったらアードベックと間違って飲んでしまうかも!(←ウソ!)きっと蔵元の誰かに「アードベック好き」な人がいるのでしょう!そしてそのケルト紋様の中に今年の干支の「戌」を表現しているそうなのですが、おわかりになりますか?秋田だけに「秋田犬」。

お味は結構シュワシュワしていてスパークリングワインのようで酸味は少なく、旨味、甘味がバランスよく、正月に飲むにふさわしい華やかなお酒でした。今回の新年会のために開けていただきました。

醸造元/新政酒造 株式会社
精米歩合/麹米50%、掛米60%
使用米/秋田県産美山錦100%
日本酒度/非公開
アルコール度数/15度

商品名/新政 新年純米しぼりたて 干支ラベル Round Akita Dogs

◆萩乃露 直汲み しぼりたて辛口純米 生原酒

これもシュワシュワタイプ。って言うか今日のためにシュワシュワを入れていただきました。みんなシュワシュワが大好き!しぼりたて新酒なのに「あらばしり」を越えて「中汲み」部分でいただけるなんて贅沢な幸せ。更にしぼりたてを直汲みで瓶詰め。もう純粋な中汲みって事です。(普通は一度タンクに貯めて酒質を均一に落ち着かせてから瓶詰めします。)

醸造元/株式会社 福井弥平商店
精米歩合/60%
使用米/山田錦+吟吹雪
日本酒度/+7.0
酸度/1.7
アルコール度数/17度

商品名/萩乃露 直汲み しぼりたて辛口純米

6号酵母推しの山本さん

6号酵母とは?日本醸造協会というところで配布している「協会6号酵母」のこと。通称「新政酵母」とも呼ばれる酵母。1930年頃に秋田市の「新政」から分離され、現在も使用されている最古の酵母だそうです。この山本の「6号酵母仕込み」は、歴史を受け継いで来た酵母で現代の日本酒のウマさに継承されているのでしょう。フレッシュでフルーティ。パイナップル感あり、なめらかで清涼感のある舌触り、キレの良い酸も印象的。このウマさを存分に楽しみましょう!*ちなみに今回の試みとして「酵母の特性を感じてみよう」と言うとこで、6号酵母と7号酵母を同時に蔵出ししているようです。どこかで飲み比べをさせて頂けるところがあればぜひ、チャレンジしてみたい!!6号酵母しか飲んでいないので比較は出来ませんが、先に書いたようにフルーティな香りを香りながら優しい口当たりです。のどごしの酸も優しいながらもキレを感じます。

製造元/山本 合名会社
精米歩合/55%
使用米/酒こまち100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+2.0
酸度/1.7

商品名/白瀑 山本 6号酵母 純米吟醸生原酒

 

白瀑の山本さ〜ん!

「白瀑」と書いて(はくばく)とは読まないですよ!「しらたき」です。そして「深蒼-ミッドナイトブルー」のサブタイトル。シリーズに「潤黒-pure black」と「紅苺-strawberry red」があります。ラベルが派手で有名に成りつつある蔵元さん。メタリックカラーが好きみたいですね。*ところでこの「山本」シリーズと「白瀑」シリーズの位置関係はどうなっているのでしょう?「純米吟醸酒」を「山本」。それ以外を「白瀑」にしているのかな?ラベルを見るとあからさまに「山本」シリーズの方が高級感を漂わせているんですけどね!

では早速いただきます。香りはほのかに柑橘系の甘さ。飲み口はフレッシュでジューシー。微発酵していないのにピチピチ感を感じる。日本酒度も数値的には高くないのにキレのある酸味を強く感じる。香りが強いためなのか飲んだ後にも甘い系の余韻が残る。これを好むかどうかで評価が分かれそう。肴なしで飲むには最適!

【蔵元より】
この商品は香りが敢えて控えめで柑橘系のフルーツのようなジューシーな酸味と、日本刀のような鋭い切れ味が特徴のピュアブラックに対して、上立つリッチな香りと、穏やかな味わいが特徴の純米吟醸です。この商品はしぼりたての生酒ですので、お飲みになるまでは冷蔵庫にて保管してください。との事です。

 

醸造元/山本 合名会社
精米歩合/麹米:50% 掛米:55%
使用米/酒こまち100%
日本酒度/+3.0
酸度/1.6
アルコール度数/16度

商品名/白瀑 純米吟醸生原酒 山本

◆たこ入りおやき

デコレーション(パセリを添えるとか大根のつまを下に敷くとか…)されていないので見てくれ悪いですが、絶品です。ビールでも日本酒でも合います。揚げたてが美味しいのでしょうが、猫舌なのでしばらく傍観です。*このたこ焼きもどきを「おやき」と呼べるのか?って疑問もあるようですが、こういう「おやき」もあるのですよ!

さあ出かけよう!まんさくの花

こちらの蔵元の「まんさくの花」はなかなか面白いコンセプトで日本酒を提供してくれる。酒米以外、すべて同じ条件(精米歩合・酵母・仕込規模・原酒・一度火入・低温瓶貯蔵)で醸造し、お米の違いを飲み比べて頂こうとチャレンジしているお酒です。出荷時によって酒米を切り替え、個々の酒米の特徴を存分に引き出すように造られる限定品だ。ジャケットもシンプルで潔い!

*まあ続けて飲まないと比較は出来ないので、なんとも言えないのですが…。下の写真に出荷時期のスケジュール表が載っています。場合によっては1年以上待たないと飲み比べはできないって事か!純米吟醸の「純」が「巡」になっている、いろんな酒米を巡る旅を意味するを込めて「巡米吟醸」。これは色々な酒米をできれば一度に揃えて、ちょっとずつ全種類を飲んでみたい!(←だから無理っ!)と言うことで、まんさくの花-美郷錦編-を頂きます。

ひとことでいえば「ふつうに美味しい!」って言葉です。際だったものが無い、ジューシーさはある。喉ごしのキレもある。全体的に「優しい美味しさ」なのである。「おーっ!」とは唸らないが「うんうん」とうなずく美味しさです。

さあ出かけよう、酒米を巡る旅へ

醸造元/日の丸醸造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/秋田県産美郷錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+3.5

商品名/まんさくの花 巡米吟醸 美郷錦編

◆さわらの西京焼き

さわらのふっくらとして程よく引き締まった身の食感と、まろやかな西京味噌がいい塩梅です。皮がぱりっとしており更に楽しめます。辛味大根が対照的に良いアクセントになっている!最強な西京焼きです。(←やってしもたぁ!)

これが昭和の茶碗蒸し。

 飲み屋めぐりの日々。

*ここでは美味しいお酒を飲ませてくれるお店をおせっかいに紹介をして行こうと思います。

ある日、茶碗蒸しの画像が送られてきた。
地団駄を踏んだ。くやしいー、先を越されたぁー。その間、お店で茶碗蒸しのメニューを見つけると頼んでいた。が、どれも満足できない。そして冬の寒い日にようやく訪れることが出来ました。

茶碗蒸しは時間がかかると思い、おでんで時間を潰そうとするが、「茶碗蒸しはすぐにお出しますか?」と言われ、訳がわからず「はい!」と応えると蒸し器から1秒で出てきた!そう言うことかぁ!そりゃそうだ!人気メニューだからつくりおいてあるのだ!ナイス!

これが探し求めていた「本当の茶碗蒸し」

もう絶品!うまし!これこそが昭和の茶碗蒸しだ!膝から崩れ落ちるような旨さ!絶妙なテュルテュル感。堅過ぎず、やわから過ぎず、良い塩梅なのですよ!

お代わりしたいっ!!

 

少し冷静になろう!おでんも美味しいです。おでんを盛った皿にからしは付いていません。練りがらしに割り箸の刺さった瓶をポンと置いてくれます。そこから好きなだけ自分で取って入れるシステムです。からしに刺さった割り箸がなんとも言えない場末で良い感じです。(*写真はちょっと見切れてます)

ブリの煮付けも甘辛くて家庭的な味付けで美味しいです。ご飯に汁をバァーってかけて食べたくなります。

まさしく「昭和飲み」の出来るお店です。

お酒は元は「金盃」だったのでしょうが、今は「福徳長の山廃仕込み」。でも燗用の瓶が可愛いのでこれからのこの容器で飲ませて下さい。

地酒はあるのかな?と聞いてみる。飲みきりサイズ(300ml)のものと冷蔵庫に2本あるよ!っと見せてくれる。じゃあこっち下さい!と頼んだのがこれ!

初しぼりです。ここでこんなに良いものが飲めるとは思わなかった。(←失礼)新酒らしく少しピチピチしています。フルーティーな香り(桃かな?)とお米の甘みもしますが、フレッシュな喉ごしに爽やかさが際立つ純米酒です。が、65%も精米したらもう吟醸酒でしょう!新酒なのでもう少し雑味が出るのかと思いましたが、半分以上無くなっていたので、良い感じにこなれたのでしょうね!

2017年7月22日に秋田県を襲った豪雨により出羽鶴の蔵が浸水被害に遭いました。未だかつてない浸水被害に復旧作業を進めています。早期の復興を願っております。*このお酒はたくさんの方々からのボランティア活動をうけて29BYの仕込みに入ることができたお酒です。がんばれ出羽鶴酒造さん。飲みますよー♬

製造者/出羽鶴酒造 株式会社
精米歩合/65%
使用米/酒造好適米ぎんさん100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+2

商品名/出羽鶴 新米初しぼり 純米新酒 一番仕込み生原酒

 

忘れてはいけないのが、お父さんの笑顔と接客力!一見さんにも分け隔てなく気さくに話してくれます。一人で来ても常連さん扱いしてくれます。もちろんお母さんも良い感じにちょこちょこ動き回っています。ほっこりできます。

このお二人がこの店を良い感じに引き立ててくれているのかな。

松浦商店(松浦酒店)
駅で言えば南森町かな?駅から結構離れているので見つけにくいですよ!心折れないで頑張って探してね!幸せな時間が待ってますよ!

雪の茅舎 純米吟醸 生酒

「ゆきのめいしゃ」下さい!

って頼むと恥ずかしい思いをします。「ゆきのぼうしゃ」です。「茅」と「芽」は似ているからね。♪ 若いという字は苦しい字に似てるわ ♪ って歌があったなぁ、関係ないけどね!「ヌーボー」と謳っているだけあって新酒です。でも「ヌーヴォー」と書かない辺りが日本語的で間抜けに見えて微笑ましいです。

↓これは「ぬ〜ぼ〜」!

新酒で果実のようなフレッシュ感を味わえるのですが、香り高く芳醇な味わいも楽しめます。喉ごしはキレよりも上品な酸を感じ、余韻が残ります。肴なしでも楽しめそうです。*いつからなんでしょう?ジャケットがメタリックなピンクになったのは?でも新酒の季節が来たなぁとワクワクしてきます。

醸造元/株式会社 齋彌(さいよ)酒造店
精米歩合/55%
使用米/山田錦20% あきた酒こまち80%
アルコール度数/16度
日本酒度/+3

商品名/雪の茅舎 純米吟醸 生酒

◆鶏舞茸しそつくね

もう「おいしい!」としか言えない!舞茸の食感はもちろん、しその風味がお酒をぐいっと飲め!と煽ってきます。意外とあっさりめの和風タレなのでビールより日本酒が合います。以前は鶏なんこつ部分を入れてコリコリ感のあるつくねでしたが、今日のはジューシーです。舞茸がリカバーしています。

阿櫻-あざくら- 特別純米 無濾過原酒

裏ラベルに蔵元さんのコメントがありました。(これからはあえてライナーノーツと呼んでみようかな)


原料米に、岡山倉敷の契約農家、
山崎農園さんが無農薬栽培で大切に育てられた「朝日」米を全量使用。
コシヒカリやササニシキのルーツであり、
今もなお「東の亀の尾、西の朝日」と言われ継がれている良食味米です。
私たちが追求する『食卓を愉しくする酒』が体感できます。

それではさっそく試飲。

うん。うまし!香りはほのかなフルーツ感。口に含むとやっぱりフルーツの甘み、米の旨みを感じられる。やっぱりこの時期の火入れはイイネ。(これは散々、ひやおろしを飲んできたための感想です。生原酒が美味いのは間違いない)そしてノド越しに鮮やかなまでの酸が、軽快でキレのあるものにしています。まさしく『食卓を愉しくする酒』である。

ここでひとつ情報。原酒と生原酒(生酒)の違い。

原酒…これは水で割っていないお酒のこと。

生酒…生=加熱殺菌処理(火入れ)をしていないこと。

今回のこのお酒は火入れがされているのできちんと味のコントロールが出来ている。たとえるなら「100%トマトジュース」でなく「80%ぐらいトマトジュース」と言って良いのでしょう。100%は濃すぎて飲みにくい!80%くらいが丁度いいと言う人にはベストなお酒です。(←あくまでも個人的な感想ですよ)

 

醸造元/阿櫻酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/岡山県産朝日100%
アルコール度数/16度

商品名/阿櫻 特別純米 無濾過原酒 朝日仕込み 限定品

 

 

東北泉

夏の吟醸 東北泉 純米吟醸 美郷錦

べたなコメントですが、フルーティ。酸味の効いたリンゴ感。香りを楽しめ、口に含むとさらっとした甘みが広がり、喉ごしにも酸味の効いた甘みが味わえます。肴のいらないお酒。

自家製吉野葛のごま豆腐と一緒に呑む。
かなりプルプルでうまし!胡麻の香りも濃厚!
ごめんなさい!写真撮り忘れる。

◆たことトマトバジルソース

これは白ワインで!と行きたいところですが、ここも日本酒で合わせます。いや、白ワインと日本酒はお友達なので、白ワインに合うモノは日本酒でも合わせられるのです。バジルソースがたこにもトマトにも絡み合います。イタリアンです。Buono!ボーノ!ぼーの!最後はトマトとたこの旨みが染み込んだバジルソースをパンに染み込ませて完食です。

この時「東北泉」を飲んでいたのですが、ちょっと違うかなぁと思い、ビールをチェイサーで頼みました。

無敵、エビス、うまし!