65歳の田中さんが作っているわけではない。福岡県の糸島市は全国でも知られる(知らなかった!)酒米・山田錦の生産地。その山田錦の「田」んぼの「中」から生まれたお酒。蔵元さんの名前が「田中」克典さん。「田んぼの中」に蔵が建っている事。精米歩合を65%で醸造していることから「田中六五」と名付けられました。
新酒らしいフレッシュさはもちろんありますが、総じて落ち着いた味わいです。口に含むと柔らかくとろみさえ感じます。(思わずグラスを回してしまいました。)それでいて喉ごしにはスッキリとしたキレもあります。蔵元さんは若い人と聞いていましたが、ベテランの味わいがあります。
伝統のハネ木搾りとは
白糸酒造の「田中六五」は「ハネ木搾り」という今ではほとんど使用されていない古来の槽搾りにこだわり、「ハネ木」と呼ばれる巨木の先に石を「重し」として吊してテコの原理を利用して2日間ゆっくりと時間を掛けて搾る手法で造られています。この手間暇が上質なお酒を醸し出しているのでしょうね。*酒蔵開きの季節に「はね木まつり」というイベントを行っているので実際の作業も見せてもらえるかも知れませんよ。
醸造元/有限会社 白糸酒造
精米歩合/65%
使用米/白糸産山田錦100%
アルコール度数/15度
日本酒度/未公開
商品名/田中六五