Takachiyo 59 CHAPTER FOUR “HANAFUBUKI”

2018年も「ゴクタカ(59極taka)」シリーズがやって来ました。ってもう「CHAPTER FOUR」まで進んでいるのですが…。まあ、毎日飲み屋に行ってるわけでは無いので仕方がない。お店もすべての「ゴクタカ」シリーズを置いている訳ではないので、どうしても飲みたければ自ら一本買いをしないといけない…もちろん出来ない!で、頂いたのは第4弾「Takachiyo 59 HANAFUBUKI」です。青森の酒米「華吹雪」を扁平精米59%まで磨いたものを使って純米吟醸で醸造された生原酒。「扁平精米」については以前の「Takachiyo 59 AI-IPPON」でちょこっと書いていますので是非。要するに「お米の美味しいところだけ残す削り方」って事です。それでは感想をちょこっとだけ。

最初にフレッシュで華やかな香りあり。でも一口目に旨みの中に苦みが顔をのぞかせる。嫌いではないが「ゴクタカ」シリーズでは初めてかも知れない。過去に飲んだものは旨みが勝つような口当たりなのですが…。2口目は少し口の中で転がしてみた。口の中が慣れたのか旨みがどんどん前にやって来た。このお酒は冷やしすぎないほうが良さそうです。よくお米の旨みの余韻を引き出すのは苦みや渋みだと聞いたことがある。この「HANAFUBUKI」はまさしくそれなのだと思った。あとに尾を引く「旨み」なのです。もちろんのど越しもしっかりと強めの刺激ある「キレ」が鼻へと抜けて行きます。どんどん好きになる美味しさです。口開けを頂いたが2日目、3日目くらいが一番美味しくなるのではないでしょうか?(無くならなければの話ですが…。)

*暖色系の照明の下で撮っているのラベルがオレンジ色っぽくなっていますが、どピンクです。メタリック・ど・ピンクです。今年は何杯「Takachiyo 59」シリーズ飲むことが出来るのでしょうか!頑張ります!!

製造元/高千代酒造 株式会社
精米歩合/扁平精米59%
使用米/青森県産 華吹雪100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+2.0
酸度/1.5

商品名/Takachiyo 59 CHAPTER FOUR HANAFUBUKI 純米吟醸生原酒

 

◆国産たけのこと手羽の山椒煮(仮)

それはもうしっかり煮込まれており、鶏は骨からほろほろとほぐれていきます。手羽先の先までキレイに食べれます。山椒のピリッとした味付けが食欲を刺激していくらでも食べれてしまいます。「Takachiyo 59」に合うかどうかは別にして絶品です。あとに残るのは骨のみです。ここで一句

「煮た鶏の ほろほろと崩す 身を食せば 父かとぞ思ふ 母かとぞ思ふ」by 行基

鶴齢 純米吟醸 五百万石

全国でも限られた特約店のみに蔵出しされる限定醸造の純米無濾過シリーズ。米の旨味を引き出した力強い濃厚なあじわいが特徴の人気シリーズ。原料米には酒造好適米「五百万石」を全量に使用し50%まで精米し、地元の霊峰「巻機山(まきはたやま)」の伏流水で仕込まれた純米吟醸で無濾過生原酒です。*いつも思うのですが、純米吟醸酒と純米大吟醸酒の違いを蔵元さんはどういう基準で決めているのでしょうか?疑問です。

ちなみに…

純米吟醸酒米、米麹、水だけを原料にして、精米歩合は60%以下。低温で発酵させる吟醸造り

純米大吟醸酒米、米麹、水だけを原料として、精米歩合は50%以下。こちらも吟醸造りで醸されています。

言えば…精米歩合の設定が違うだけなのですよね?でも仕上がりは違い、「純米吟醸酒」は華やかな吟醸香ときれいな酒質が特徴。「純米大吟醸酒」は香りは穏やかでやさしい米の甘みが感じられるのが特徴。

もちろん蔵元さんは最初から純米大吟醸は純米大吟醸の造り方、純米吟醸は純米吟醸を造るための作業をしているのでしょうけど…。まさか、「うぬぅ?今度のお酒は香りが強くなったから純米吟醸酒としよう!」ってあと付けしているってことは無いですよね!無いね!

あっと、お酒の感想を書くのを忘れてました。鶴齢にしてはフルーティな香り。結構香りが立っていますねぇ。口に含んだ時は少し甘く感じるのですが、あとからしっかりと旨味とコクがやってきます。そしてのど越しにはシャープな酸が駆け抜けていきます。無濾過生原酒だけあって芳醇な味わいとキレの良さも味わえます。更に新酒らしく、フレッシュでプチプチ感と力強い旨味も味わえるのもうれしい魅力ですね!

醸造元/青木酒造 株式会社
精米歩合/50%
使用米/五百万石100%
日本酒度/+7.0
酸度/1.7
アルコール度数/17度

商品名/鶴齢 純米吟醸 五百万石

 

◆和牛ローストビーフ

ローストビーフをスライスじゃなくサイコロ状に切ると食感が楽しめる。もちろん柔らかい肉であることが前提ですけど…。上に乗っているのはわさびの茎のおひたし(葉っぱの部分もあるけどね♫)。ツーンとして食欲をそそります。

カッパとギアラ

◆和牛カッパ・ギアラすじ煮込トマト玉子のせ

日活で初の本格的特撮怪獣映画だと思って探したが違った。どうやら「大巨獣ガッパ」の事では無かったようだ。岩手県遠野のカッパ淵に関係しているかは調べるまでも無かった。もちろん水木しげるの漫画も全く違うようだ。仕方が無いので和牛部位一覧で探すと見つかった!なんてことだ!「カッパ」は前腹の皮と脂身の間にある赤いすじの事らしい。牛すじの中でも希少な部位のようだ。

次はウルトラ怪獣一覧を見て探したが見つからなかった。仕方が無いので和牛部位一覧で探すと見つかった!なんてことだ!「ギアラ」は牛の第四胃の通称。ギャラ、赤センマイとも称される。

最後にまさかと思い世界地図を広げてみた。トルコの中央アナトリアにある歴史的エリアなのかと思ってみたが残念ながらそれは「カッパドキア」だった。一度は行ってみたいと思っているのだが…。

◆至 純米にごり 生酒

生のにごり酒ならではのプチプチ、シュワシュワ。活性にごり酒と言うやつだ。発泡感と優しい甘旨味にフレッシュな口当たりが心地良い。もうカルピスソーダだ!←いや、カルピスでは無いな。スコールかな?違うか?

製造者/逸見酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/五百万石100%
アルコール度数/15度
日本酒度/+2.0
酸度/1.4

商品名/真稜 至-いたる- 純米にごり酒 生酒

純米吟醸 麒麟 しぼりたて生貯蔵酒

飲んだお酒にコメントをする時、精米歩合や日本酒度を調べるためにネットを使うのですが、たまに全くヒットしないお酒があるのです。それがこれ「純米吟醸 麒麟 しぼりたて生貯蔵酒 壜詰時加熱処理」(ながっ)なのです。どういうことなの?「壜詰時加熱処理」って何?!瓶に詰める時に加熱するって事なのでしょうが、って事は生酒ではないって事?貯蔵している時は生酒だけど、瓶に詰める時に加熱をするから結局は生酒では無いって解釈で合っているのかなぁ?まあいいや!

お味の感想です。口開けを頂きました。更にしぼりたてだけあって味に若さがあります。少し雑味を感じるところはありますが、全体にはフレッシュですっきりと飲みやすく米の旨みも感じられる、食事に合うお酒でした。もう少し後半に飲めば少し落ち着いた味になっているかもしれませんね。

で、壜詰時加熱処理って何?

 

醸造元/下越酒造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/新潟県産五百万石100%
アルコール度数/15度
日本酒度/+4

商品名/純米吟醸 麒麟 しぼりたて生貯蔵酒 壜詰時加熱処理

◆ぶりの竜田揚げ

新鮮な国産ブリを使用。衣は薄めですが、サクサクで衣に包まれたブリは旨みがとじ込められ、おまけにジューシーときたもんだ。片栗粉の衣なので冷めてもサクサクです。

◆桜エビのかき揚げ

もうスナック菓子です。サクサクパリパリです。エビの香りがハンパなくあたり一面に香り漂います。もうやめられない止まらないです。あぁビールが飲みたーい!

カレーに日本酒

うどん屋さんで食べるカレーうどんが好きだ。牛バラ肉ときざみのお揚げさんあとおネギ。出汁で炊いてカレー粉に片栗粉でとろみを付けたカレーうどん。最近食べていないなぁ。久しぶりに食べに行こうかな。

と言いながらこれはそのカレーでは無い。タマネギをきつね色になるまで炒め、きちんと小麦粉も炒めるところから、とろとろになるまで煮込んだカレーである。ただ、日本酒に合わせられるように出汁をとって作ってあります。香辛料もいろいろ組み合わせてあり、深い辛味があって美味しいです。さて、その辛いカレーに合わせられる日本酒は…。

鶴齢-かくれい-特別純米美山錦。

今年最初のお酒、無濾過生原酒です。鶴齢のお酒らしくコクとうま味、キレは十分楽しめます。更に新酒らしく若々しい酸味と爽やかな甘みも楽しめます。カレーを楽しみながらも存在感を表せる唯一無二なお酒です。

 

醸造元/青木酒造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/美山錦100%
アルコール度数/17度
日本酒度/非公開

商品名/鶴齢-かくれい- 特別純米  美山錦

麒麟 純米大吟醸 無濾過袋取り ひやおろし

純米大吟醸をひやおろしにして飲む。

純米大吟醸と言えば、フルーティ、ジューシー、フレッシュなどのイメージを勝手にもっています。それをひと夏寝かせてから飲むってどうなのか?まだ日本酒が苦手だった頃、純米大吟醸だけは美味しく飲めました。今では逆に純米酒の方が好きになってしまっており、大吟醸とは少し距離をとっていました。そこで出会った「麒麟-きりん-純米大吟醸 無濾過袋取り ひやおろし」。

嗅ぐ香りは意外とない。口に含んだ時に果実香もあまりなく、米の旨み、コクは濃厚にあり。ノド越しにはキレを感じます。ただ、個人的に言わせて頂ければ、寝かさなくてもいいんじゃないの!?ってところです。大吟醸はやっぱりフルーティであってほしい。

袋取りってなに?

別名「袋吊り」「斗瓶取り」「しずく搾り」とも呼ばれています。

本来はお酒を搾るために醪を袋に詰め、槽(ふね)と呼ばれる搾り器で「あらばしり」「中取り」「責め」の段階別に搾ります。それとは別に大吟醸のような贅沢なお酒を作るために「酒」を「し」、ゆっくり自然に滴り落ちる滴をタンクで受けて、貯蔵保管する方法です。この方法で出来たお酒は別名「雫酒-しずくさけ-」とも呼ばれ、品評会などに用いられるお酒になります。

 

醸造元/下越酒造 株式会社
精米歩合/50%
使用米/新潟県産五百万石100%
アルコール度数/16度

商品名/麒麟 純米大吟醸 無濾過袋取り ひやおろし

Takachiyo 59 AI-IPPON

Takachiyo 59 シリーズ コードネームは「ゴクタカ」

前回、頂いたのは「Takachiyo 59 雄町無調整生原酒 純米吟醸」黄ラベルでしたが、今回のは紫ラベル「Takachiyo 59 AI-IPPON 愛山・一本〆 純米吟醸 生酒」。もう嗜好品です。肴を選びます。いや飲む人も選ぶのかもしれない。本来なら自分ごときが飲んでいいお酒では無い。それは紫は高貴なものとされており仏教では最高位のお坊さんのみが使えた色とされおり、現在でも「紫綬褒章」などと紫に高貴な色として敬意を払っています。

愛山から一本〆へのバトンタッチ

さてその「紫」のお味です。自分ごときが評価すべきに値しないのですが、申し訳ありません。昔でいうところの大吟醸。心地の良い果実の香り、口に含んでもやさしい甘みと旨みそしてジューシー感を口の中で感じます。「愛山」の米の特徴がでているのでしょうね。その後、ノド越しにスッとキレて行きます。「一本〆」のキレが加わって重厚な味わいを醸し出している。みごとなお米のリレーです。

醸造元/髙千代酒造株式会社
精米歩合/59%(扁平精米)
使用米/愛山22.5%、魚沼産一本〆77.5%
アルコール度数/16度

商品名/Takachiyo59 AI-IPPON 愛山・一本〆 純米吟醸 生酒

 

扁平精米とは

「扁平精米」という言葉が気になり、調べてみました。最近はネットで簡単に調べられるので便利になりましたね。以前は図書館に行ったり、蔵元に直接聞いてみたり(←ほとんどしません)大変でした。

【普通精米】と【扁平精米】

簡単に説明です。【普通精米】はただ丸く削る方法。【扁平精米】はお米の形に添って削る方法です。

どうすればこのように削れるのかは説明が難しいので次回。
なんか精米機の回転速度がどうのとか米の密度で軸回転がどうのとか時間が掛かるなど、いろんなことが総合的になって扁平精米できるそうです。ふー

【扁平精米】の削り方

説明しているHPがあるので紹介しておきますね。
神戸・濱田屋さんのHP→
大七酒造さんのHP→

髙千代はどこへ行こうとしているのか!

漢字の「高千代」ひらがなの「たかちよ」アルファベットの「Takachiyo」

その中のアルファベットの「Takachiyo」は「Takachiyo 59」と銘打って、精米歩合を59%に統一し米違いでコンセプト展開。その中の黄色は「雄町」。

その前に「極辛南方」を飲んでいたためか、口に含んだ瞬間、フルーティな香りが口いっぱいに広がる。もうジュースかぁ!ってぐらいにジュース。2口、3口飲むと、ジュースはジュースでもパイナップル感が広がる。それで黄色ラベルなのか?もうこれで十分なお酒。甘みを引きずらず、キリッとした後口です。

醸造元/髙千代酒造株式会社
精米歩合/59%(扁平精米)
使用米/雄町100%
アルコール度数/16度

商品名/Takachiyo59 雄町 無調整生原酒 純米吟醸

 

写真に後光が射しているようだ。

Takachiyo59シリーズは全部で8種類ぐらい。(←ぐらいね!)
企画モノなので次があるかわかりませんが、全種コンプリートしてみたですね。

 

久しぶり久保田さん

一時期、ブームというぐらい流行ってましたね。久保田。百寿からはじまり千寿、紅寿、萬寿…そこから先もいろいろ寿があるが呑んだことは無い。で、これは何寿? 「久保田 大吟醸」です。「寿」つかんのか〜い!

それはさておき久しぶりの久保田さんですが、大吟醸を飲むのも久しぶり!最近は純米吟醸で充分大吟醸の代わりになっているので酒蔵さんが一生懸命作ってくれているのは判るのですが、純米吟醸で充分です。いや逆に純吟が一番美味しいと思っている。(金銭的にもね)で、久しぶりの大吟醸ですが、甘さは抑えられて、しっかり重みが有り、一昔前の大吟醸はフルーティですっきり飲める!ってイメージを覆しています。純米吟醸な感じを味わえます。って事は純米吟醸でいいって事?

↑なんか後ろ姿だけ見てるとウィスキーっぽいね!

製造者名/朝日酒造株式会社
精米歩合/50%
使用米/新潟県産米100%
アルコール度数/15度

商品名/久保田 純米大吟醸