勝駒 純米酒

美味しいお酒ってなんでしょう?純米酒より大吟醸?小さな蔵が商業的な事を廃してこだわって作ったお酒?雄町米や山田錦米で醸造されたお酒?いろんな条件があるのでしょうがどれも正解であって不正解でもあるのですよね?こだわり抜いたお酒がすべてのサケ吞みに受け入れられるわけでは無い。場合によってはブランドの固定観念で美味しいと思っているだけのものもあるし、なんでもない大手の大量生産のお酒が美味しく感じても「やっぱりふつうやなぁ」とコメントすることもあるわけです。…と分けの分からない文章で始まりましたが、これから頂くのは「勝駒-かちこま-」いつの間にか「手に入りにくいが美味しい日本酒」ってレッテルを貼られてしまっている。ネットで買うと1万円以上したりする。定価は3千円もしないのに!なので飲む前から美味しいって言わざるを得ないハードルの高いお酒になってしまった。(←まあ蔵元に責任は無く、卸業者の責任なのですがね!)

では、今日の勝駒はどうなのかって?申し訳ないが…うまいっ!!ですよ!そりゃぁ!!これが美味しくないと言う人がいるなら、きっと体調を崩しているか、味覚音痴なのでしょう!純米を50%も精米したら美味しくなるの、当たり前じゃないですか!香りは穏やかで、口に含むとみずみずしい軽快な味わい。旨味、甘味、酸味がバランス良く「いいあんばい」にまとまっている。もちろんのど越しの酸のキレもしっかり感じる。勝駒にも純米吟醸、大吟醸など上クラスのお酒はありますが、個人的にはこの「純米酒」が一番バランスが良く、単独で吞んでも、料理に合わせても美味しいお酒だと思う。つまり今年のナンバーワンのお酒ってことなのかって?いえいえ、オンリーワンですよ!

「勝駒」の名前のはじまりは?

明治39年(1906年)に初代清都慶介氏が日清・日露戦争の戦禍ををくぐり抜け、帰国後に酒造りを始めたそうな。その戦勝にちなんで名付けられたのが「勝駒」の始まりです。もちろんそこにたどり着くまでには紆余曲折あったそうです。かつては大手メーカーの下請け蔵で、いわゆる「桶売り・桶買い」と言われる製品になる前の原酒の状態のものを大手のメーカーが自分たちで作ったように自社製品として販売していた時代があったそうです。(って最近、そんな蔵があったような〜「なんたら盛酒造」の「なんたらドライバー」って…あれからどうなったのでしょう?)

その後、その大手メーカーの都合で一方的に契約を打ち切られてしまい、生きるために我が道を歩み始めることになるのです。清都酒造場は製造量300石ほどの小さな蔵元として今に至るのです。みごとに轍を残してきましたね。

お米って、仕込むと、とてもフルーティな香りがするんですよ。その時季、蔵の中は、うっとりするような香りに満ちるのです。いちど、その芳香をかがせてあげたい。店主よりそんな思いを込めてお届けします。←ですって♬1度、蔵見学がしてみたいわぁ♬でも仕込み期間って忙しい時期だから見学とか出来なさそう!!でもお酒は飲めるしね!オッケーですね。

 

醸造元/有限会社 清都酒造場
精米歩合/50%
使用米/五百万石100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+3.0
酸度/1.3

商品名/勝駒 純米酒

満寿泉-MASUIZUMI- 純米生

どうしたのでしょう。最近の純米はおいしいです。精米技術が底上げされているのか、どこのお酒も程なく美味しく頂けます。まぁ、お店の方がいいモノを選んで出して下さっているって事もあるのでしょうが、純米酒といいながら、精米歩合が58%とほとんど純米吟醸酒レベルのクオリティーなのです。新酒で精米歩合58%って事もあるのでしょうが、米麹の程よく甘い香りに、フレッシュ感。コクもしっかり重量感のある豊かな味わいがあり、のど越しの酸によるキレもしっかりと爽やかさを醸し出しています。なんでしょう。最近、逆に精米歩合70%とか80%のものを欲している自分がいます。純米が美味しくなりすぎです。

醸造元/合資会社 川村酒造店
精米歩合/58%
使用米/五百万石100%
アルコール度数/18度
日本酒度/非公開
酸度/非公開

商品名/満寿泉-ますいずみ- 純米生

◆ピリ辛ウィンナー

ちょっと日本酒にどうかと思いますが、身体がピリ辛を求めていたので、注文してみた。深く考えずに頂くことにします。うん、美味しいです。ピリ辛のウィンナーに少し甘みのあるソースが掛かっているのがいいあんばいです。

満寿泉 純米吟醸 生 うすにごり

バナナです!これはもうバナナジュースですよ!でも口に含むとメロンです!これはもうメロンジュースですよ!アルコールが入っているのでカクテルと言ってもいい!といって甘ったるいだけではありません!のどごしにはきちんとキレがあり、爽快感もあります。これはアテのいらないお酒ですね!まちがっても肉とかと合わせない方がいいでしょう!*今更ですが、「満寿泉」と書いて「ますいずみ」って読みます。こういう読みにくいお酒は間違うのが恥ずかしいから頼みにくいんですよね!「まんじゅせんくださぁーい!」とか言ってしまう人がいるんですよ!…私だぁー!!

日本酒度の表記がありませんが、確実にマイナス表記でしょう!でも酸度は3.0以上はありそう。使用米の表記が無いのですが、山田錦と雄山錦を使っているっぽい。それと気がつかなかったが、今回「おりがらみ」から「うすにごり」にリニューアルしてるんですか?ラベルが変わったのは気がついたが、そこまで見ていなかった。って言うか「おりがらみ」と「うすにごり」って何が違うの?

製造者/株式会社 桝田酒造店
精米歩合/58%
使用米/国産米100%(山田錦 / 雄山錦らしい)
アルコール度数/17度
日本酒度/非表示
酸度/非表示

商品名/満寿泉 純米吟醸 生うすにごり

◆和牛きんぴら

もちろんきんぴららしくピリ辛な味付けなのですが、肉の甘いこと、甘いこと!おまけにジューシー!きんぴらをここまで肉にこだわるなんて…ステキ!*ちなみに「きんぴら」って「金平ごぼう」の略で、細く切ったごぼうを油で炒め、醤油などで味付けた料理のことなのですが、主役は確実に和牛です。写真を見てもらえば分かりますが、金平は脇役になっております。