ラベル吞み!神戸カップ

昭和レトロなデザインでなかなかオシャレでかわいらしい!昭和初期からあるお酒なのかと言えば、そうではありません。このラベルの裏にメッセージが書いてあります。「地震ニモ負ケズ、神戸ハ再ビ発展ス」の文字が!このワンカップ酒はあったのかもしれませんが、このラベルになったのはあの日のあとです。今もやっているのかわかりませんが、このお酒が販売された当時は一個売れる毎に1円が寄付されるという粋なことをしていたようです。神戸の人たちの並々ならない苦労を乗り越えて、自分たちの足で立ち上がろうとするエネルギーに敬服する次第です。過去も現在もそして未来も!

ワンカップレベルのお酒と侮るなかれ!なかなか美味しいです。灘のお酒「福壽」がベース。醸造アルコール添加ですが、酸味と旨味がしっかり感じます。甘みももちろん感じますが、刺激の少ない柔らかな淡麗辛口酒になっていて、料理に合わせやすくなっています。ホルモンのこってり感をリセットしてくれます。冷やして飲むのが理想ですが、冬の寒い日はぬる燗で体を温めてもいいかもしれません。

神戸酒心館の歴史

会社の設立は平成9年12月。そう、平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災を乗り越え、神戸酒心館として再出発をしました。創業は1751年(宝暦元年)12月、灘五郷の一つ御影郷(みかげごう)で酒造りを始めた、歴史ある蔵元なのです。生産量を追わず、おいしさを極めるために、手造りによる丁寧な酒造りを行ない、麹は今でも全量手造り。蒸米は甑を用い、仕込みごとの個性を大事に、米の旨味を引き出した「芳醇できれいなお酒」が理念。*詳しい内容は是非、神戸酒心館のHPで!

 

醸造元/神戸酒心館
精米歩合/70%
使用米/国産米・醸造アルコール
アルコール度数/15度
日本酒度/−
酸度/−

商品名/福寿 神戸カップ

三冠 朝日 純吟生原酒

「朝日米といえば岡山」といわれるほど、朝日米は岡山県を代表するお米のようです。歴史も古く現在の美味しいお米のベースに改良されて来たと言われているそうな。蔵元「三冠酒造」さんも歴史が古く、創業文化三年。っていつなん!調べると西暦1806年、江戸幕府開府200周年ってところか!とにかく歴史のある蔵元さんのようです。申し訳ありませんが、初めて頂きます。あまり外部に出回ってなかったのでしょうか?

最初に言っておきます。「美味しいです」甘い香りの芳香、しばらく香りで楽しめます。口に含むとやわからい米の旨味と甘い香りが混ざり合いいい塩梅にのど元を通り過ぎていきます。全体的に濃口なのかな。芳醇といってもいいのかも。のど越しのキレは優しく、それでも酸による爽快感はある。日本酒度も酸度も高いのに辛口度が強く感じないんですよね!全体的に重めなので、辛さに気がつかないだけなのだろうか!「重めのバランス酒」って言葉で片付けてしまおう!

醸造元/三冠酒造 有限会社
精米歩合/55%
使用米/岡山特産朝日100%
アルコール度数/18度
日本酒度/+6.0
酸度/1.8

商品名/三冠 朝日 純吟生原酒

 

◆カツオのたたきと新ショウガ漬け(仮)

新しょうがが新鮮でかなり効いてました。ちょっと重めの日本酒じゃないと負けてしまいそうです。でも癖になる辛さでした。やはり新ものはいいですね!ってあれ?新しょうがって夏でしたっけ?でも秋のイメージもあるけど…。とにかくこのしょうがは生で辛くて美味しかったです。

竹雀 -take suzume- 純米直汲み生

岐阜県産の「五百万石」を搾ったまま一切手を加える事無くそのまま瓶詰めしたうすにごりの純米酒。甘みは控えめです。「五百万石米」は淡麗でスッキリした味わいに仕上がるのが特徴なのに、米の旨味の乗った味わい深い一本。滓の雑味がいい感じに旨味を引き立てている。のど越しには爽やかでキレイな酸味が味わいを引き締めてくれる。大人のサイダーだ。やはり搾りたてはうまいね!*このお酒の情報として「搾ったまま一切手を加える事無くそのまま瓶詰め」とある。これは無濾過生原酒ってことでいいのでしょうか?アルコール度数も高いのできっとそうなのでしょうね。うん、そういうことにしておこう!

醸造元/大塚酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/富山県五百万石100%
アルコール度数/17〜18度
日本酒度/+6.0
酸度/2.0

商品名/竹雀〜たけすずめ〜純米直汲み 生

 

白瀑の山本さ〜ん!

「白瀑」と書いて(はくばく)とは読まないですよ!「しらたき」です。そして「深蒼-ミッドナイトブルー」のサブタイトル。シリーズに「潤黒-pure black」と「紅苺-strawberry red」があります。ラベルが派手で有名に成りつつある蔵元さん。メタリックカラーが好きみたいですね。*ところでこの「山本」シリーズと「白瀑」シリーズの位置関係はどうなっているのでしょう?「純米吟醸酒」を「山本」。それ以外を「白瀑」にしているのかな?ラベルを見るとあからさまに「山本」シリーズの方が高級感を漂わせているんですけどね!

では早速いただきます。香りはほのかに柑橘系の甘さ。飲み口はフレッシュでジューシー。微発酵していないのにピチピチ感を感じる。日本酒度も数値的には高くないのにキレのある酸味を強く感じる。香りが強いためなのか飲んだ後にも甘い系の余韻が残る。これを好むかどうかで評価が分かれそう。肴なしで飲むには最適!

【蔵元より】
この商品は香りが敢えて控えめで柑橘系のフルーツのようなジューシーな酸味と、日本刀のような鋭い切れ味が特徴のピュアブラックに対して、上立つリッチな香りと、穏やかな味わいが特徴の純米吟醸です。この商品はしぼりたての生酒ですので、お飲みになるまでは冷蔵庫にて保管してください。との事です。

 

醸造元/山本 合名会社
精米歩合/麹米:50% 掛米:55%
使用米/酒こまち100%
日本酒度/+3.0
酸度/1.6
アルコール度数/16度

商品名/白瀑 純米吟醸生原酒 山本

◆たこ入りおやき

デコレーション(パセリを添えるとか大根のつまを下に敷くとか…)されていないので見てくれ悪いですが、絶品です。ビールでも日本酒でも合います。揚げたてが美味しいのでしょうが、猫舌なのでしばらく傍観です。*このたこ焼きもどきを「おやき」と呼べるのか?って疑問もあるようですが、こういう「おやき」もあるのですよ!

豊盃 純米しぼりたて

弘前の小さな酒蔵「豊盃」。以前からあったのでしょうが、最近よく見かける。全国に展開を始めたのでしょうか?その「豊盃」が新酒の時期だけ出荷される限定品「純米しぼりたて生酒」。酒米は地元青森を代表する酒造好適米「華吹雪」。丁寧な吟醸造りで醸し上げられた酒を無濾過生原酒で仕上げています。

典型的なコメントになりますが、しぼりたて生酒らしく、フレッシュで清々しさと青リンゴのようなフルーティな香りの飲み口。新酒ですが、芳醇な味わいがしっかり出ています。キレのある爽やかな後味は、肴(あて)を選ばず、箸を進めてくれます。万人に美味しいと言わせるお酒です。(←万人は言い過ぎたなぁ)飲んでいる時は気にならないくらい、ゴクゴク飲めてしまうのですが、アルコール度数に注意!*純米と表記があるが、もう純米吟醸と言っても過言でないです。

醸造元/三浦酒造 株式会社
精米歩合/麹米55% 掛米60%
使用米/弘前市藤代産華吹雪100%
アルコール度数/17〜18度
日本酒度/+1〜3

商品名/豊盃 純米しぼりたて 生酒

◆ハーブウィンナーとれんこんときのこ(仮)

料理名を忘れた!メモを忘れるとこういう事になる。とりあえず見た目で味を想像して下さい。

◆ミートボールチーズ(仮)

ミートソースのミートボールじゃなかったかな?チーズはなんかいいやつだったと思う。ふつうのとろけるチーズではない。味は…想像してください。イマ〜ジン・ゼアズ・ノー・ヘヴァン ♪

タクシードライバー再び!

前回から2ヶ月、タクシードライバーに何があったのか!!

今回は「仕込み2號」、前回と比べると日本酒度が7も下がっており、酸度、アミノ酸度も下がっている。意図しての数値なのか、自然が織りなす気まぐれなのか!

相変わらずどっしりしている。色もきちんと琥珀色。豊潤でコクもあり、のど越しにほどよいキレも感じられる。とその時は感じた。同時に飲み比べればわかるのでしょうが、なにしろ前回に飲んだものの記憶と今回のもを比較するのは、馬鹿舌と馬鹿記憶力では到底わからない。実のところ、数値の違いは後で気がついただけなので結局、気がつかなかったって事なのです。相違点といえば…仕込みのタンクが違うから?前回のお米は2016年もので、今回のものは2017年の新米を使っているから?って事ぐらいしか思いつかない。でもここのお酒は四季醸造。新米とか関係するのだろうか。う〜ん。あきらめた!美味しい事に変わりないのだから、よしとしよう。

↓今回いただいたタクシードライバー

↓2ヶ月前のタクシードライバー

醸造元/喜久盛酒造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/岩手県産かけはし100%
日本酒度/+2.0
酸度/1.7
アルコール度数/17度

商品名/純米原酒 タクシードライバー 仕込み2號

 

さあ出かけよう!まんさくの花

こちらの蔵元の「まんさくの花」はなかなか面白いコンセプトで日本酒を提供してくれる。酒米以外、すべて同じ条件(精米歩合・酵母・仕込規模・原酒・一度火入・低温瓶貯蔵)で醸造し、お米の違いを飲み比べて頂こうとチャレンジしているお酒です。出荷時によって酒米を切り替え、個々の酒米の特徴を存分に引き出すように造られる限定品だ。ジャケットもシンプルで潔い!

*まあ続けて飲まないと比較は出来ないので、なんとも言えないのですが…。下の写真に出荷時期のスケジュール表が載っています。場合によっては1年以上待たないと飲み比べはできないって事か!純米吟醸の「純」が「巡」になっている、いろんな酒米を巡る旅を意味するを込めて「巡米吟醸」。これは色々な酒米をできれば一度に揃えて、ちょっとずつ全種類を飲んでみたい!(←だから無理っ!)と言うことで、まんさくの花-美郷錦編-を頂きます。

ひとことでいえば「ふつうに美味しい!」って言葉です。際だったものが無い、ジューシーさはある。喉ごしのキレもある。全体的に「優しい美味しさ」なのである。「おーっ!」とは唸らないが「うんうん」とうなずく美味しさです。

さあ出かけよう、酒米を巡る旅へ

醸造元/日の丸醸造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/秋田県産美郷錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+3.5

商品名/まんさくの花 巡米吟醸 美郷錦編

◆さわらの西京焼き

さわらのふっくらとして程よく引き締まった身の食感と、まろやかな西京味噌がいい塩梅です。皮がぱりっとしており更に楽しめます。辛味大根が対照的に良いアクセントになっている!最強な西京焼きです。(←やってしもたぁ!)

花陽浴と書いて何て読む?

答えは「はなあび」です。花の陽差しを浴びるような華やかさをお酒に込めたのでしょうか?ラベルは確かにキラキラして華やかです。お味はどうでしょう!まずは香りを楽しんでみましょう。おー!もう熟成したパインジュースのような香り。ラベルに偽りなしです。しばらくは香りだけで楽しめてしまいます。口に含むとこれまた香りを裏切らない甘味と酸味が際立った超濃厚な旨味が広がります。舌の奥の方で苦味が脇役的に旨味を引き立てています。喉ごしはもちろん!酸がキレキレに引き締めてくれます。まさしく「花陽浴」って感じです。肴は何があうのだろう?もういいか!!

*メタリックなラベルのため反射で文字が読みにくい(汗)どこからどう撮っても反射してしまう。おまけに紙が水分でシワシワになってしまっています。きれいに撮れたらきれいなのに!!

製造者/南陽醸造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/美山錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/ー

商品名/花陽浴 純米吟醸 美山錦 無濾過生原酒

天狗舞 冬吟 純米吟醸生酒

天狗舞と言えば「山廃」ってぐらいに山廃らしいお酒を造ってきました。その天狗舞が山廃酛を用いず、速醸酛で醸造。姉さん、事件です!ラベルの霞がかった淡雪のように上品ですっきりした吟醸香と旨味。喉ごしにはきっちりとキレも味わえます。気のせいか山廃の濃醇さがあるように思えてきます。(←まあ純吟で生だしね)

透明なお酒の中の「おり」を、しんしんと舞い降りる雪を演出しているかのように美しい。(←でも勝手に瓶を振ると怒られるので出来ない!)

あらためて説明「山廃酛」と「速醸酛」

酵母を大量に培養するために造られる「酒母(酛-もと-)」この「酛」を造る時に必要になるのが「乳酸」。この「乳酸」が雑菌に弱い酵母を守る役割をしてくれます。その「乳酸」を造る工程の違いが「速醸系【酛】」「生酛系【酛】」に分かれます。

◆速醸酛(そくじょうもと)

酒母を造るとき、麹・掛米・水に市販された純度の高い醸造乳酸を加えるだけで安定した品質の【酛】を造ることが出来ます。*現在、広く使われている製法です。淡麗型のお酒に適している。

◆生酛(きもと)

乳酸が自然の乳酸菌から生まれるのを待つ、昔ながらの製法。室町時代から受け継がれてきた、「半切り桶」という平べったい桶に、麹、蒸し米、水を加え、櫂棒ですりつぶす「酛擦り(山卸し)」を行います。この作業で菌の増殖と絶滅が繰り返され、最後に酵母だけが生きられる乳酸の中で、爆発的に増殖します。この生酛造りには30日近くの時間を要し、作業は一定の低温状態での高度な技が必要とされる。そのため極寒の夜から明け方に掛けての過酷で重労働な作業だったようです。*各種の微生物が作り出す複雑な香味が加わり、濃厚で芳醇なコシの強いお酒になります。

◆山廃酛(やまはいもと)

生酛系酛の一種。麹と蒸し米、水を加え、櫂棒ですりつぶす「酛擦り(山卸し)」が行われていましたが、麹の酵素が米を溶かすと言うことが判り、この「山卸し」の作業を省略した製法。「山卸し」を「廃止」すると言うことで「山廃」と呼ばれています。*これも生酛同様、濃厚で芳醇なお酒になります。

醸造元/株式会社 車多酒造
精米歩合/50%
使用米/五百万石他
アルコール度数/16度
日本酒度/+2

商品名/天狗舞 冬吟 純米吟醸生酒