日本酒の店 はなきん

 飲み屋めぐりの日々。

*ここでは美味しいお酒を飲ませてくれるお店をおせっかいに紹介をして行こうと思います。

花の金曜日はハイハイタウンの「はなきん」で感謝の日本酒。

果たして「はなきん」という言葉は今、通じるのでしょうか?と言うことで花の日曜日に行ってきました。ここは日本酒が感謝価格(サンキュー→39)390円で頂けます。いろんな種類をたくさん飲めます。

常時20種類のお酒は置いている、差し替え式のお酒リスト。お店の人に聞かなくても一目で判るようになっている。もちろんここ以外にも冷蔵庫に限定酒なんかも置いているようです。大将に言えば変わったモノを出してくれるかも!!

朝引きの鶏刺しセットを頂こう。

「本日は市場が閉まっているのでご用意出来ません。」
がーん!残念。市場が閉まっていては朝引き出来ないしね…。日祝に行かれる方は要注意です。土曜日なら何とかありそうなので、今度は土曜日に行ってみよう。仕方が無いので鶏スモークを頂こう。燻製感は少々。でも鶏が柔らかくジューシーさも残っています。これだけで2杯は飲めそうです。

豊能梅-とよのうめ- 純米吟醸 G×A 2016

なかなかスタイリッシュなラベルです。お味の感想を、まずは香り、ほんの少しの果実香。飲み口はコクをあまり感じない。丸みのあるやさしい甘みと旨み。ノド越しはキリッとシャープなイメージ。スッキリ頂けました。*写真を撮り忘れたので下の写真でご勘弁を。

*G×Aとは…高知の酒米「吟の夢」と高知酵母「AC95」との組み合わせをかっこよく表記したものです。「吟の夢×AC95」ってことですね。

醸造元/高木酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/吟の夢100%
アルコール度数/16〜17度

商品名/豊能海 純米吟醸 G×A 2016

 

秀一 スカーレット 純米吟醸 2016

2杯目は中沢酒造の「赤いやつ」です。ひやおろしなのかな?瓶詰めはH29.8となっている。2016年のお米で造ったお酒なので2017年に完成しても2016と表記される。ややこしい、未だに慣れない。

お味はやはり「ひやおろし」でした。飲み口に甘みはない。芳醇さも抑えられ、酸味もあるが、辛さがそれを上回る。ノド越しにキレを味わえます。

さて、このラベルの色と文字を見て気づかれた方はおられるでしょうか?そう、「赤い秀一」。機動戦士ガンダムの「赤い彗星のシャア」ことシャア・アズナブルの声を担当された、池田秀一さんの名を冠にしたお酒。中澤酒造の「一博」と池田秀一さんとのコラボ作品である。逸話として池田さんはこのコラボで1円も利益を取っていないそうです。ボランティアで名前を貸しているそうです。やるなシャア!

それを知って、改めて味わうと通常の3倍は美味しくなる?!

醸造元/中澤酒造 有限会社
精米歩合/55%
使用米/滋賀県産山田錦100%(酒米生産者/呑百笑の会)
アルコール度数/16〜17度

商品名/秀一 スカーレット 純米吟醸 2016 火入れ

◆わかさぎ佃煮

煮崩れもなくしっかり煮込まれている。手間がかかっている。これはお酒がすすんでしまう危険なやつだ。「秀一」辛口酒なのでぴったりだ。

ところで「佃煮」と「甘露煮」の違いを知っていますか?

いつもは年配の大将がおられるのに今日は若いお兄ちゃん。でもしっかりと店を切り盛りしている。もう彼に任せたのかなぁ?横にいた常連さんっぽい人がうっとうしいぐらい、ずぅーと話しかけていた。それにも愛想良く笑顔で対応しながら他の人の注文も聞き、料理もテキパキとこなしていた。さすがでした。客商売のプロを見た。

いつも週末の早い時間に伺わせて頂いているので、空いているのですが、6時をまわった頃から賑わい始めます。

 

日本酒の店 はなきん
大阪市天王寺区上本町6−3−31ハイハイタウンB1F
平日ランチ  11:00〜14:00
平日ディナー 16:30〜22:30
土 日 祝  12:00〜23:00
年中無休

2017.10.8 はなきんにて

梵-BORN-けがれなき清浄

梵(ぼん)とはサンスクリット語で「けがれなき清浄」「真理をつく」と訳されている言葉です。それともう一つの読み方「BORN」誕生・創造も意味します。広島の内野手「梵英心-そよぎえいしん-」、草花類の「そよぎ」も関係ありません。

因みに、広島の「梵英心」選手は中国国籍でも韓国国籍でもなく、純粋な日本人だそうです。実家がお寺で「梵」という姓は、明治8年に発令した「平民名字必称義務令」(すべての国民に名字をを名乗る義務付け)によって偉いお坊さんが付けたそうです。広島にはたくさんある名前だそうです。おっと話が完全に反れた。

秋の味覚に合わせて飲むひや酒。

お店では管理のために冷蔵庫で管理されているため、冷酒として頂く。香りはひかえめ、飲み口は甘み、旨みは感じるが、芳醇さも控えめ、ノド越しは引き締まった味とキレがあります。2口目は少し口の中で転がしてみる←この表現でいいのかな?。滑らかでコクが出てくるのがわかる。飲み終わりに芳醇さが残るこのお酒は「ひや」か「燗」がおすすめ。ひやおろしは秋酒だけあって秋の味覚とよく合います。秋の夜長、脂ののった秋刀魚の塩焼きで一杯ってどうでしょうか?

梵(ぼん)を生み出す加藤吉平商店という酒造

福井県鯖江市と言えばメガネのフレーム造りで有名です。日本のシェアが90%あるらしい。後はソースカツ丼、ヨーロッパ軒のは美味しかったぁ。女の子の福井弁も可愛かったぁ。それはさておき、そんな場所にこの酒蔵はあり、「梵-BORN-」は生まれて来たのです。まさしくBORN-誕生-である。

昭和の初期にかけ北陸清酒鑑評会で4年連続でトップ受賞をします。その事が評価され、昭和3年、昭和天皇の即位の儀式で、地方の清酒としては初めて採用されることになる。その後も、政府主催の式典などに使用され、近年では、アメリカやカナダ政府主催の式典にも採用され、世界で活躍する日本酒へと至っています。もちろん受賞するお酒は上記のお酒ではなく、品評会用に作られた、純米大吟醸の「梵」です。火入れもされてます。中取りだったり、袋取りだったりの至れり尽くせりのものです。ラベルもゴールドラベルで、箱に入っております。オバマ大統領や、松井秀喜、イチローが贈答してもらえるようなお酒です。だれかプレゼントしてくれないかなぁ。

醸造元/株式会社 加藤吉平商店
精米歩合/55%
使用米/兵庫県特A産地区山田錦+福井産五百万石(割合は非公開)
アルコール度数/16度

商品名/梵-BORN- 純米吟醸 ひやおろし

*このお酒は精米歩合50%の純米大吟醸酒と精米歩合55%の純米吟醸酒とのブレンド酒です。

◆鶏のたれ焼き

ん?たれ焼きなのか?照り焼き?写真は撮ったが、料理名をメモするのを忘れた。もちろん美味しかったと言う記憶だけは残っている。写真から美味しさを感じとって下さい。よろしくお願いします。

長珍 特別純米酒 PINK

長珍といえば新聞紙。で包まれたものをイメージしますが、これは力強いタッチの手描きロゴバージョンの長珍。しかも「PINK」。正確には「メタリックPINK」インパクト大です!どうやら特別純米のひやおろしのようだ。冷蔵貯蔵でひと夏を越え、満を持しての出荷。さぞかし芳醇なのだろうと、そばちょこを口に運ぶ。

意外や意外!!フレッシュだ。いや日本酒度+8から来るノド越しの良さがフレッシュに感じさせているだけかも。改めて味わうと香りはあまりないが、熟成によるコクがぐっと来る。甘さ控えめなジューシー感、そしてノド越しの酸味が心地良い。後にじわっと辛さが広がり残る。何度もいいますが、ひやおろしにしてはフレッシュなおすすめの「PINK」です。

ちなみに「BLUE」バージョンは純米吟醸。まだ飲んだことがない。

醸造元/長珍酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/麹米 兵庫産山田錦20% 掛米 広島産八反錦80%
アルコール度数/16度

商品名/無濾過生詰 特別純米 PINK 長珍

◆ブリのゆず塩焼き

新鮮ブリをフライパンで焼く。それにゆず塩を振りかけているだけ。もう素材で勝負の肴。脂が乗っています。焼いていますが、身はプリプリしています。皮もパリパリしていてうまし。あっという間に食べれてしまいます。日本酒以外ないでしょう。

九条ネギと里芋のキノコ煮

具だくさん。もうこれだけでお腹いっぱいになる。煮物と書いているが、だし汁があるので「九条ネギと里芋のキノコ汁」です。おまけに、大根、にんじん、糸コンまで入っている。あっさりした出汁なので素材の味がにじみ出てくる。メインは里芋とキノコかもしれませんが、九条ネギが甘くてシャキシャキ。この肴なら日本酒がさらに美味しくなること、間違いない。

古伊万里前 tranquilo 純米吟醸

「こいまりさき トランキーロ」と読む。久しぶりのひやおろしじゃないお酒。と思ったのですが、どうやら半年寝かした熟成酒のようだ。ひやおろしの表記はないが、この「トランキーロ」はスペイン語で「落ち着いて」って意味。言い換えれば、「焦らずじっくり熟成させて」と言うことです。まだ新酒までは時間がかかるようです。

それはさておき、「古伊万里前」のお味ですが、以外とフレッシュに味わえてしまいました。熟成感はなく、しっかりした旨みと酸味がのど越しをすっきりと過ぎていきます。すごくバランスよく造られたお酒です。出身地をみると「佐賀県」。佐賀と言えば「東一」に「天吹」、「鍋島」など美味しいお酒を造っている。一昔前は日本酒と言えば東北のイメージでしたけどね。

 

醸造元/古伊万里酒造 有限会社
精米歩合/55%
使用米/麹:山田錦 掛:佐賀の華(割合は不明)
アルコール度数/16度

商品名/古伊万里前 tranquilo 純米吟醸

 

越前桂月 毛利 特別純米酒 ひやおろし

このお酒、実は2度チャレンジしています。申し訳ないが、一度目はダメでした。少しひねた感じと言えばいいのか、ヨーグルトのような甘い酸味な感じというのでしょうか、苦手な味でした。においも酸っぱい感じのにおいです。ただ、2度目にチャレンジした時は肴も濃いものを食べていたせいか、最初の嫌な感じは無くなっていました。酸味は強く感じましたが、嫌な酸味では無くなっていました。体調がそうさせるのか、お酒自体が瓶内で成長したのか。不思議な体験。こうなるともう一度、最初の条件で飲んでみたくなります。来年チャレンジしてみよう。でもこのお酒を入れてくれないかも…。

醸造元/毛利酒造 合資会社
精米歩合/60%
使用米/山田錦100%
アルコール度数/15度

 

で、その時頂いた肴は、

◆ごろいか焼き、お酒を旨くさせる憎いやつ。

イカをさばき、ごろ(肝・ワタ)、げそ、胴、耳、全部入れてお酒とお水と生ショウガで煮込んで出来上がり。もうちょっと何かしら工夫はされているとおもいますが、うまし。濃厚なワタが最高です。何杯でも飲めます。実際、2杯半は飲んでしまいました。上の「毛利」コイツとの相性はバッチグーでした。

磯自慢 特別純米 PB酒

特別純米の雄町じゃなく山田錦。

どうやら世間一般的には磯自慢の特別純米は雄町米らしい。瓶も緑色でラベルは縦ストライプで世界を視野に入れているのか英語表記も入っている。逆に関西ではあまり見たことが無い。こちらでは山田錦米なのです。というのもこのお酒は「酒のやまもと」さんが作っている「PB酒」プライベートブランド酒だからです。お味の方は…

あれ?これもひやおろしなのかな?どこにも表記は無いのですが…。この時期のお酒なのでそうなのかもしれません。いわゆる芳醇ってやつです。よくみればお酒の色も少し色が付いているようです。香りは軽くお米の香り。口に含んだ時のまろやかなコクを楽しめます。ノド越しは無いですが、後にあまり残らないので、スイスイ飲めますが、勿体ないので、ゆっくり味わいます。

*ただし、PB酒なので若干お安くお買い求められます。

いろはのいの字の磯じまん〜♬

全く別のもんですが、昔あった磯じまんのCM。昭和生まれの人は磯自慢といえばこちらを思い浮かべると思います。磯じまんを肴に磯自慢を飲むのも乙かもしれませんね。

あさ開ひやおろしは寒酒

熟成感たっぷり。ひやおろし感たっぷりです。香りはないのですが、口に含んだ時の濃厚な熟成感が広がります。とろみさえ感じる。ノド越しのキレはあまりなく、飲み終わっても口の中に旨みが残ります。どうしましょう。

「ひやおろし」と「寒造り」

寒造り」という新しい言葉を発見したので調べてみました。まずは改めて「ひやおろし」の説明をしますね。

ひやおろし」とは、冬に仕込まれたお酒を春先に火入れ(加熱殺菌)した上で貯蔵し、ひと夏を超して外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになった頃、2度目の火入れをしない「ひや」のまま、「卸して」出荷することです。

寒造り」とは11月〜2月くらいの最も酒造りに適しているといわれている寒い季節にお酒を作ること。なぜ適しているかというと冬の寒い時期は雑菌が繁殖しにくいため。だそうです。今では普通の事なんですけどね。いや、現在では機械で自由に温度調節が出来るので、季節と関係なく美味しいお酒が出来てしまう便利な時代です。それでも季節を守って作っているって事は伝統を重んじているのでしょうね。

さてこの時期、ほとんど言って良いほど、ひやおろし。もちろんどれも美味しく味もそれぞれの蔵の個性はあるのでしょうが、基本的は芳醇でコクのあるお酒ばかりです。どうにか9月、10月にバラエティなお酒のラインナップは出来ないものなのかなぁ。と思いふける日々。1杯、2杯の人はいいのでしょうが、4杯くらいは飲む自分にはちょっと疲れてしまう。ふうー。ハードロックは好きやけど、一日中はきつい。あいだにちょっとアイルランド民謡をはさみたい。ドーナル・ラニーとかチーフタンズ、シャロン・シャノンもいいねぇ〜。

醸造元/株式会社 あさ開
精米歩合/60%
使用米/国産米100%
アルコール度数/15度

商品名/あさ開 特別純米 ひやおろし

*使用米の表記がありませんが、HPで調べてみると長野産「美山錦」を岩手での栽培に成功させ、独自の酵母によるお酒を作るために研究を重ね、8年越しに実を結んだ、岩手県産酒造好適米「吟ぎんが」というお米を使っているっぽい。

じゃあ、どーする?肴でしょ!

◆里芋と鶏団子とマイタケ煮

見た目はインスタ映えしないですが、味は絶品です。鶏とキノコのエキスがしゅんだ素材を活かした味付けになっています。里芋がもっちりしていて、それでいて食感も十分ある。キノコも味良し、香り良し、食感もよし。そして絶妙な炊き加減。健康を考えた一品です。

◆甘エビの天ぷら

生で食べれる甘エビを薄い衣でからっと揚げている。うまし。個人的に言えば、尻尾の天ぷらでいい。軽く塩を振ってあり、海老の甘さが引き立っている。

本当はえびの頭を焼くか、かりっと揚げて食べるのが好きなのですがね。頭は無いって事なので、尻尾で満足しておこう。

 

櫛羅-くじら-

 飲み屋めぐりの日々。

*ここでは美味しいお酒を飲ませてくれるお店をおせっかいに紹介をして行こうと思います。

立ち飲みのクオリティを超えた立ち飲み屋さん

ウラ難波と呼ばれるエリアで、外まで客が溢れる人気店。しかも今日は週末。なのに客がちらほらしかいない。それもそのはず、まだ2時半だ。人気店は昼のみに限る。

一件目なので「まずはビールから」の精神にのっとり、頼む。このお店のシステムとして一品の付き出しを数種類あるおばんざいの中から選べる。「ナスの煮浸し」と「ぬた和え」を選ぶ。そして本格的にメニューを見てみるとなんと「カワハギの肝添え」がある。失敗だ。こんな事なら、ビールじゃ無く最初から日本酒にするべきだった。後悔。「〆トロ鯖のきずし」を見つける。これも日本酒だぁ。なんとかビールに合う肴をと…。「ホルモン揚げ」を頼む。うん。これこそビールのお供だ。そして待つ。

が、「カワハギの肝添え」が到着。次に「〆トロ鯖のきずし」。それもそのはず、刺身と揚げもんでは圧倒的に刺身の方が早く出来てしまう。計算ミスだ。いや計算自体をしていない。なかなか「ホルモン揚げ」が揚がらない。仕方が無いので、突き出しでビールを進める。早く来ないと突き出しだけでビールが終わってしまうぞー!

キターーー「ホルモン揚げ」参上。
見た目はイカツイが、衣サクサク、中ジュ、ジュワーだ。ホルモンだけで無く衣にも味付けがなされている。これはビールがすすむ君だ。

◆篠峯 もろみ 純米吟醸生酒

「もろみ」ってあのもろみ?大将に確認すると瓶を持ってきてくれて、底に沈殿している部分をもろみと表現しているらしい。いわゆる「活性にごり」ということだ。ただし1本買いしないといけない。もちろん「買い」です。350mlくらいなので問題なし。瓶には爆発注意の文字。大将が「開ける前によーく振って一気に開けて!」と爆弾発言。「全部飛んでまうやん!」と言うと「そしたら、もう一本買うてもらえるやん!」とお茶目な発言。

で、おそるおそる開けるが、期待外れに「しゅっ」と開く。更に指導が入る。「最初は混ぜずに上積み部分だけを楽しんで!」と。上澄み部分はほんのり甘く、もちろんガスはしっかり感じます。次にオリ部分と混ぜて飲む。お味はシュワシュワでジューシー。もうサイダーだ。でも甘みの中にドライと表現すればいいのでしょうか?を感じる。シャープな飲み口でぐいぐい行ける。でも気をつけなはれっ!17度のアルコール度数があるのだ。

商品名/篠峯 もろみ 純米吟醸生酒
精米歩合/50%
使用米/国産米
アルコール度数/17度

ようやくメインイベント。待たせて悪かった「カワハギ&肝」。

肝を身にのせて頂く。ここで大将から食べ方のご指導を頂く。「肝を醤油にとかずに食べてねっ!」との事。うまし!満足。寒くなったら肝ももっと甘くなり、身も脂がのってさらに美味しくなるのでしょうね。やって来い、冬!


↑手前のカワハギの身がズレているのは、我慢できずに箸でつまんだが堪えて戻したためです。

◆篠峯 雄町 純米吟醸 秋色生酒 中取り生原酒
◆篠峯 雄町 純米吟醸 無濾過生原酒 秋あがり

同じ雄町でどちらもひやおろし製法。これは飲み比べせずにはいられない。
秋あがりの方はお酒に気泡があり、口の中でぴちぴちしたガス感を楽しめます。
中取り生原酒は少し香り、芳醇なコクと旨みと酸味でなかなかキレたお酒でした。個人的にはぴちぴちが好き♥

醸造元/千代酒造 株式会社

商品名/篠峯 雄町 純米吟醸 ー秋色生酒 中取り生原酒ー
精米歩合/60%
使用米/赤磐産雄町全量使用
アルコール度数/16度

商品名/篠峯 雄町 純米吟醸 ー無濾過生原酒 秋あがりー
精米歩合/60%
使用米/赤磐産雄町全量使用
アルコール度数/15度

◆〆トロ鯖のきずし

写真を見て頂くと分かると思いますが、〆方が絶妙。漬かり過ぎず、半なま感で脂ものって、めちゃめちゃうまし。

◆亀の手

「亀の手」があったので頼んだ。めずらしいもんをおいてくれる。さすが櫛羅さんだ。磯の香りと塩加減がばっちしです。身を取り出す時、中の水がぴゅっと飛ぶ。飛ばない身のむき方をご指導して頂きましたが、やっぱり飛びます。まぁそれも亀の手を食べる時のご愛敬♬ 通称ガメラの手

2017.10. 櫛羅さんにて

麒麟 純米大吟醸 無濾過袋取り ひやおろし

純米大吟醸をひやおろしにして飲む。

純米大吟醸と言えば、フルーティ、ジューシー、フレッシュなどのイメージを勝手にもっています。それをひと夏寝かせてから飲むってどうなのか?まだ日本酒が苦手だった頃、純米大吟醸だけは美味しく飲めました。今では逆に純米酒の方が好きになってしまっており、大吟醸とは少し距離をとっていました。そこで出会った「麒麟-きりん-純米大吟醸 無濾過袋取り ひやおろし」。

嗅ぐ香りは意外とない。口に含んだ時に果実香もあまりなく、米の旨み、コクは濃厚にあり。ノド越しにはキレを感じます。ただ、個人的に言わせて頂ければ、寝かさなくてもいいんじゃないの!?ってところです。大吟醸はやっぱりフルーティであってほしい。

袋取りってなに?

別名「袋吊り」「斗瓶取り」「しずく搾り」とも呼ばれています。

本来はお酒を搾るために醪を袋に詰め、槽(ふね)と呼ばれる搾り器で「あらばしり」「中取り」「責め」の段階別に搾ります。それとは別に大吟醸のような贅沢なお酒を作るために「酒」を「し」、ゆっくり自然に滴り落ちる滴をタンクで受けて、貯蔵保管する方法です。この方法で出来たお酒は別名「雫酒-しずくさけ-」とも呼ばれ、品評会などに用いられるお酒になります。

 

醸造元/下越酒造 株式会社
精米歩合/50%
使用米/新潟県産五百万石100%
アルコール度数/16度

商品名/麒麟 純米大吟醸 無濾過袋取り ひやおろし