白老 山八 純米吟醸酒 槽場直汲生原酒

初めて飲みます。あまり関西では出回っていなかったのかな?単純に知らなかっただけなのか!「美味しい!」のです。好きな味なのです。まず、ふわっと果実香が香ります。口に含むと心地よいシュワシュワ感。シュワラーには堪らない!基本的にはクリアな酸味と旨味がピリッとして辛味が口の中に広がる。その中を控えめに甘みがちょこっと出てきます。そのままの余韻を飲み終わりまで楽しめます。

「山八」

って言葉があるのだろうか。調べてみたが見つからなかった。この蔵元さんの造語なのでしょうか。ようするに「山」山田錦と「八」八反錦のフュージョンした言葉。ただ見事なフュージョンでした。

名前の由来

より良い(米を白くなるまで磨く)原料を丁寧に扱うという意味を込めた「白」と、延命長寿と老成した技を表す「老」を重ね「白老」と名付ける。一切手抜きをしない、昔ながらの方法で醸造しているそうです。もっとこっちで出回ればいいのに。

醸造元/澤田酒造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/兵庫県特A地区東条山田錦20% 広島産八反錦80%
アルコール度数/17〜18度
日本酒度/+6.0
酸度/1.3

商品名/白老 山八 純米吟醸 槽場直汲み生原酒

◆チキンナゲットとタルタルソース

ナゲットと言えば「からあげクン」「チキンマックナゲット」のようなものをイメージされるでしょう。スーパーなので袋売りしているものもだいたい同じ形をしている。ささみのような身に衣が付いているイメージ。でもこれはちょっと違った。おやきのような、べた焼きのような、つくねのようなものでした。調べてみるとナゲットの定義は「鶏の挽肉を塊にして、衣やパン粉をまぶして調理した料理。お店では油で揚げて調理することがあるが、一般家庭では焼き上げて調理することが普通である。」とある。つまり間違ってはいない。たしかにこれも「ナゲット」なのです。ちなみに「ナゲット」とは英語で「天然の金塊」のこと。ちょっと金塊とはほど遠い。金色にしないとね。味付けはちょっとアッサリ。タルタルソースにつけて食べるといい感じで美味しい。

東洋美人 一歩 おりがらみ

このお酒は特定名称を名乗っていない。山田錦の精米歩合が50%となればもはや純米大吟醸と呼んでもいいのでしょう!なのに「おりがらみ」。キレイなお酒にしたいのか雑味のあるお酒にしたいのか、実に複雑です。日本酒度も酸度も非公開。お米の種類もラベルには書いていないが、山田錦であることは突き止めた。(←いや、ネットに普通に表記してるんですけね…。)自分の舌で自由に飲んで楽しんでくれ!ってメッセージなのだろうか。それでは頂きます。

香りは純米吟醸らしい果実香。メロンのようであり、少し酸味のあるフルーツ感もあるが上品な香りです。実際、口に含んでもジューシーでフルーティー。大吟醸らしい優しく柔らかな甘み、旨味が口の中に広がり包み込んでくれます。そしてのど越しにはすっきりとキレてくれます。*さて「おりがらみ」感なのですが、「滓」特有の雑味のようなものはあまり感じなかった。ひさしぶりに大吟醸っぽい大吟醸を頂いた。ごちそうさまです。

槽垂れ(ふなたれ)を説明しておきます。搾りに使う槽から圧搾せずに、自然に垂れてきたものをそのまま瓶詰めしたお酒の事。「あらばしり」「しぼりたて」と表記されるものとほぼ同じと思っておいていいでしょう。個人的には「中取り」より「あらばしり」が好きです。

「IPPO」に込められた想い

2013年7月28日、豪雨で被災した際に貯蔵していたお酒が流され、古くからの家屋や貯蔵庫、お酒を造るのに大切な器具が浸水。同年の9月初旬に始めるはずだった新酒造りを前に壊滅状態に見舞われる。しかし各地の蔵元や販売店の人々が駆けつけ懸命な復旧作業。その努力により、年内に蔵の改築と酒の仕込みを再開することが出来るまで復旧。そして2015年、5月より販売を再開。そんな原点に戻った澄川酒造場。再び、はじめの「一歩」を歩き出す想いを込めて「一歩」シリーズが誕生しました。そして2018年、今年も「一歩」シリーズが飲める事に感謝です。

 

醸造元/株式会社 澄川酒造場
精米歩合/50%
使用米/山田錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/未公開
酸度/未公開

商品名/東洋美人 一歩 おりがらみ

◆せせりたれ焼

常に置いているので普通の部位なのかなぁと思っていたら、かなり希少な部位だったと知る。よく動く首の筋肉の部分で、身がとても締まっていて、それでいてもも肉よりも脂身が多いのが特徴で、弾力のある食感で、噛めば噛むほど肉汁がジュワーと出てくる。もしかしたら鶏肉で一番美味しい部位なのかも知れません。そんなこととは知らずに食べていました。どうりで美味しいはずです。もちろん「たれ」もね!

ヨキトギ 純米吟醸生原酒

いつからだろう?このお酒に出会ったのは…。7、8年近くは経っているように思う。京都のとある飲み屋さんで出会ったのを覚えている。たくさんある日本酒の中にひときわ目立つカタカナ表記の「ヨキトギ」。どういう意味?とたずねたが答えてもらった記憶が無い。ただ味はしっかりと記憶している。ほんのり甘く、フルーティな香りにピリピリ、シュワシュワだったのです。シュワラーの僕としてはガツーンとやられたのを覚えている。(*「シュワラー」とはシュワシュワ好きの人のことを総称した呼び名である。時には「ニゴラー」と名を変えることもある。)で、またどこかで飲ませてもらおうと思ったのですが、数が少なく卸している酒屋も知り合いとか限定していて、置いている店は京都でも2件くらいしか無いって話をしていたのを覚えている。ガッカリしたものである。日本酒をたくさん置いているお店で確認しても当時は知らない人が多かった。もちろん竹生島は当時から有名でしたが…。

しばらくして馴染みのお店が出来、そこで竹生島を出していたので、「ヨキトギ」の話をしてみた。その場で卸している酒屋に問い合わせもらったが無いとの返事。まあ仕方が無いとあきらめていたが、お店の大将は蔵元に問い合わせたりいろいろ手を尽くしてくれた。そのおかげでここ数年、毎年「ヨキトギ」を頂くことが出来ます。感謝です。

ヨキトギとは石の名前?

滋賀県愛知郡愛荘町に「斧磨」という地域があるのですが、今回の場所とはちょっと違うようです。蔵元の吉田酒造さんは滋賀でも北部、高島市マキノ町海津に位置しており、赤坂山のふもとに広がるマキノ高原に流れる川の名前が「ヨキトギ川」なのです。「ヨキトギ」は漢字で「斧磨」と書き、ヨキと呼ばれる斧を磨ぐ(研ぐ)石から名前が付いたようです。

日本まんが昔ばなしに「よきとぎ地蔵」と言う話があるのですが、これはまた場所が違い、三重県伊賀市千貝に実際に「よきとぎ地蔵」なるものが祭ってあるそうで、その場所が「信楽街道」と呼ばれる中継地点。伊勢から京都へ抜けるには「千貝-せがい」と言う中継地点を通って信楽へ行くのが一番の近道とされておったそうな。その場所で起こった話が「よきとぎ地蔵」なのです。「よきとぎ地蔵」にはアニメになったお話とは別にもう一つの「よきとぎ地蔵」があるそうな。くわしく知りたい方は是非、そちらのHPへ跳んでみては?

日本まんが昔ばなしの「よきとぎ地蔵」

三重県文化振興課に紹介されている「よきとぎ地蔵」

醸造元/吉田酒造 有限会社
精米歩合/55%
使用米/滋賀県産酒造好適米 吟吹雪100%
アルコール度数/18度
日本酒度/+3
酸度/2.0

商品名/ヨキトギ 純米吟醸生原酒 (竹生島)

野菜三種盛と澤屋まつもと

三種の中身は◆菜の花もち豚しゃぶ辛子豚みそ、◆ターサイと鶏そぼろ、◆レディース大根と本鯛でんぷ。*ターサイってヤーサイなの?とかレディース大根ってヤンキーなの?とか疑問があると思いますが、説明は省きますね♩

◆澤屋まつもと 山田錦 純米吟醸

お酒の情報を調べようとネットを検索してみた。が、見つからない!「山田錦の純米吟醸」。限定酒かPB酒かと思いラベルの文字をくまなく追いかけたがどこにも酒屋さんの名前は見つからなかった。ひとつだけ見つけたのはラベルがティファニーブルーで2014年のラベルだった。いったいこのお酒はどこから来たのだろう!不思議だ!とにかく見つからないのです。これを見た!って方はご一報を下さい。感謝させて頂きます。

さて、これは勝手に言っているのですが、京都伏見のお酒は甘くて水っぽく感じるものが多くてあまり好きになれない。が、松本酒造さんの「澤屋まつもと」と藤岡酒造さんの「蒼空」は別格でしっかりした旨みとキレのある酸味もあって大好きなお酒だと思っているのです…。その「澤屋まつもと」純米吟醸ですが、案の定、美味い!香りはやさしいフルーティ感。口に含んだ時、絶妙にバランスの取れた甘みと旨みが口の中に拡がります。そしてのど越しにはもう定番のキレが口の中に爽やかさを解き放ってくれます。本当にバランスの良いしっかりしたお酒です。あえて悪い言い方をするならばバランスがいいが故に特徴のない、普通に美味しいお酒に過ぎないと言うことかな。

醸造元/松本酒造 株式会社
精米歩合/58%
使用米/山田錦100%
アルコール度数/15度
日本酒度/非公開
酸度/非公開

商品名/澤屋まつもと 山田錦 純米吟醸

枯れ木に花を咲かせましょう

春、桜の季節になるとやって来る「花さかゆうほ」ピンク色の遊歩であります。「あ〜花見の季節なんだなぁ」とピンクラベルから四季を感じています。まあ花は見ないんですけどね!もうすっかり定番になってしまいましたね。でもこのお酒が出た頃はまだうすにごりでシュワシュワしたお酒は珍しかったんですよ!微発泡って言葉もまだ無かったと思う。そして石川のお酒にしては生酛っぽくなく、とてもすっきりと飲みやすいお酒なのです。

さて今年の遊歩はどんなお味?ってまぁ毎年、ほぼ同じテイストに仕上がっております。さすがです。ちょっと講釈をたれておきますね。麹米に兵庫県産山田錦、掛米に長野産美山錦を用い55%精米。(←滓による雑味感が残るのでこんなに磨かなくてもいいのにぃって思ってしまいます。)霊峰「石動山」の伏流水を仕込み水に丁寧に仕込み、滓を含んだ絞りたて状態でそのまま瓶詰めした純米吟醸で無濾過生原酒のうすにごりです。上品な果実香で、飲み口は甘みは控えめで酸が主張する濃厚旨口で、舌とのど元を心地よく刺激してくれる微発泡です。後口は酸が効いたキレのある爽やかで爽快感を残しながらも、滓による雑味が余韻のある旨味を引き出してくれています。間違いの無い春一番のうすにごり酒です。

製造者/御祖酒造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/麹米:兵庫県産山田錦25% 掛米:長野県産美山錦75%
アルコール度数/17度
日本酒度/+6.0
酸度/2.0

商品名/遊穂 花さかゆうほ 純米吟醸 無濾過生原酒 うすにごり

 

◆ミートローフ

よく聞く名前ですが、どんな料理か全く知りませんでした。ミートローフと言えばアメリカのロックシンガーぐらいしか分かりません。「地獄のロック・ライダー」です。トッド・ラングレンプロデュースの迷作?です。音的には文句なしに素晴らしいのですが、ビデオクリップがショボくて失笑もんで逆におもしろいので是非、ユーチューブ等でチェックして見て下さい。まあ70年代のビデオクリップなので仕方が無いのですが…。失笑です。いや、必見です。

話がかなりそれました。食べる方のミートローフですね。ミートは挽肉。ローフは古英語のパンが語源で、それが転じて長方形のパン形状をオーブンで焼くことをローフと呼ぶようになったそうな。ハンバーグのように油を使って焼いていないので割とアッサリしたお味になっています。もちろん、日本酒のお店なので、日本酒に合うようにアレンジもされているようです。上から掛かっているソースはグレイビーソースなのだろうか?とにかく、美味しかったとだけ報告しておきます。