アイラモルト専門店 BAR月光

 飲み屋めぐりの日々。

*ここでは美味しいお酒を飲ませてくれるお店をおせっかいに紹介をして行こうと思います。

近くにあるよく行く立ち飲み屋さんのマスターに、すぐそこにバーがあるよ!なんでもアイリッシュバーらしい。と教えてもらう。毎日、帰りに通る道なのにまったく気がつかなかった。何を隠そう、アイルランド音楽好きなのです。好きなアーティストを少しあげておくと、チーフタンズ、バン・モリソン、ウォーターボーイズ、ロック系で言うとポーグス、メアリー・ブラック、コアーズ、エンヤなんかは流行りましたね。シンニード・オコナー(最近はシネイド・オコナーってカタカナ書きです)、そして我らがアイドル、シャロン・シャノン。まあ一応、U2も入れておきます。(←初期はブリティッシュロック扱いをされている、白い旗振っていたのに)

余計な話にお付き合いありがとうございます。要するにアイリッシュ音楽が好きって事です。それならば行かなくてはなりません。なぜ見落としていたのだろう。お店の前までたどり着く。店の名前は「BAR月光」。下弦の月の左下にトカゲがいる。いや夜に活動しているからヤモリかな?なんだろう?

(*再訪した際になぜヤモリなのか伺いました。ヤモリを英語でゲッコー(GECKO)と言うらしい。それに漢字を当てはめて「月光」なのだそうだ。因みに「ゲッコーゲッコー」という鳴き声から名前がゲッコーになったという話。更におまけですが、日本人がヤモリの鳴き声を聞いたら「ケケケ」とか「キュキュ」と聞こえるはずです。いわゆる、にわとりの鳴き声が「コケコッコー」なのかクックドゥードゥルドゥー」のようなもんです。)

黒を基調にアイルランドカラーの緑。ん?なんか緑色がティファニーっぽい。もっと真緑なのに。それではお店にお邪魔しましょう。覗いたところ、お客さんは1人だけ。気兼ねなく入れそうです。

ドアを開けると同時に「ピート臭」が鼻孔に広がる。あぁ土曜日の保健室を思い起こす。

もうそろそろお気づきでしょうか?そうです。「アイリッシュバーちゃうやぁーん!!アイラバーやん」国も違う、スコットランドやし。ライバル国やし。アイリッシュのウイスキーはピート臭ないしー。もー、マスター。

さて、マスターの勘違いはどうでもいいとして…。何を隠そう「アイラモルツ」も大好きなのである。お酒だけで言えば、こっちの方が好きと言って良いでしょう。女性のバーテンダーさんです。気さくで話しやすそうな方です。良かった♬

せっかくだから普段飲まないものを頂く。「アードベッグ アン・オー」。意味はアイラ島の最南端にあるオー岬から名付けられているそう。タイムリーな事にこのお酒は2017年10月4日に新発売されたものらしい。今日は10月11日、知らない間に新商品を飲んでいた。スモーキーだけどマイルド。46.6度のアルコール度数を感じさせない甘みを感じる。深く味わえばもっと複雑な味がわかるのでしょうが、そこまで舌は肥えていない。シロート舌であるため、単純なコメントしか出来ない。「やわらかい土曜日の保健室」とでも言っておこう。

蒸留所/アードベッグ蒸留所
地域/アイラ島南岸
熟成年数/10年
アルコール度数/46.6度
冷却濾過/ノンチルフィルタード

商品名/アードベッグ アン・オー

このコースターほしい。

 

キッコーマン」と読んでしまいそうですが、「キルホーマン マキヤーベイ」。2005年にアイラ島に出来たキルホーマン蒸留所の「マキヤーベイ」。*マキヤーベイは蒸留所からすぐ近くのアイラ島で最も美しいと言われるビーチで、有名なスポットだそうです。

強いピートスモークものを!とお願いしたが、同時に甘いバニラっぽいが香りが和らげている。複雑な香りを楽しみたい人はおすすめ。味もバニラっぽさと果実酒感もある。意外とスッキリ飲めてしまう。

蒸留所/キルホーマン蒸留所
地域/アイラ島西岸
熟成年数/3〜5年
アルコール度数/46度
冷却濾過/ノンチルフィルタード

商品名/キルホーマン マキヤーベイ

 

「ウイリアム・ケイデンヘッド アイラ7年」初めて見るお酒。でも歴史はあるようです。香りはヘビーピーテッド(←ちょっといちびって使ってみた!)訳すと「重力保健室」って事か。ただやはり他の香りが相まって優しく感じる。ただ、アルコール度数はやってきます。57.8度は五臓六腑にボディーブローです。

蒸留所/ウイリアム・ケイデンヘッド蒸留所
地域/アイラ島南部
熟成年数/7年
アルコール度数/57.8度

商品名/ウイリアム・ケイデンヘッド アイラ7年

 

封印されたアードベッグ。間違ってこの鎖が解かれると天変地異に何かたいへんな事が起こるのかっ?!

「ヘンプ・スパローウィリアムソン2010」を最後に頂く。麻雀パイのジャケットだ。なぜ「索子-ソウズ-」?他にも「筒子-ピンズ-」や「萬子-マンズ-」もあるようです。64.9度という圧倒的なアルコール度数ですが、もう体がアルコールに慣れてしまったせいか、麻痺しているのか、あまり度数を感じなかった。柑橘系の甘みが先行しているせいかスッキリ飲めてしまう。ヤバいやつか?!いや自分がヤバくなっているのだろう。

*蒸留所の情報を調べようとしたがわからなかった。発売元はウィスク・イーという東京の会社のようですが、調べきれなかった。また、お店に行って聞いてみよう。

蒸留所/非公開(とされているがどうやらラガヴーリン蒸留所らしい)
熟成年数/6年
アルコール度数/64.9度

商品名/ヘンプ・スパロー ウィリアムソン 2010

 

楽しかったです。バーテンダーの女性がうまく切り盛りしています。話し下手でも、うまく話を引き出してくれそう。寡黙に飲みたい人は寡黙オーラを出せば、放っておいてくれるような感じ。その辺はまた伺って感じてみたいと思います。

このお店で使った金額?美味しいものを頂くのに金額を聞くのは野暮ってもんですよ。

BAR 月光 GECKO
大阪市北区黒崎5−13
営業時間 20:00〜26:00
月曜定休

2017.10.11 BAR月光にて