田酒-でんしゅ- 四割五分 純米大吟醸

まず、ちょっと愚痴ってもいいですか?これネットでいくらで売っているかご存じでしょうか?1万2千円からぼったくるところなら1万5千円も取るのですよ!驚きです!ちなみに定価は5千円強とそれなりの値段ではあるが、それにしても倍以上ってどうなの!!しかもそれを購入して「美味しかった!」って感想を書いている始末。このネットシステムなんとかならないのでしょうか?みなさん!せめて、酒屋のHPから買いましょうよ!楽天とかアマゾンで倍の値段で買うのは辞めましょうよ!もー!(*`Д´*)

スッキリしたところで、お味見と行きましょう!それにしても磨きましたねー。45%精米です。もう雑味が無く美味しいに決まっている!香りは上品な吟醸香。上品ではあるがかなり香り立っています。しばらく香りを楽しめるぐらい華やいだ香りです。大吟醸なのですっきりと優しい感じなのかなぁと思っていましたが、青リンゴのようなさわやかさの中にかなり芳香な味わいがあります。お米(山田錦)の旨みが凝縮されています。のど越しのキレはあまり感じませんでしたが、全体的にスッキリで肴はいらない食前酒か食後酒なのかな?美味さに間違いはないです。6千円出しても価値のある美味さです。が、1万2千円は無いわぁ〜。みなさん、定価で飲みましょうね!お店で飲むにしても一合で1,200円くらいじゃないでしょうか!また愚痴ってしまった。*お酒は楽しく飲みましょうね!

醸造元/西田酒造店
精米歩合/45%
使用米/山田錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/0
酸度/1.6

商品名/田酒 純米大吟醸 四割五分

無汸庵 綿貫宏介の世界

まず簡単にお酒の紹介を。(まあ、いつも簡単なのですが…)年末限定で販売されるお酒です。いえば新年のお祝いに飲むお酒という事です。小鼓 奉鼓獻酒(ほうこけんしゅ)とは「鼓の韻を捧げ神様にお酒を献上する」と言う意味。現在に置き換えると、おせち料理を囲んで、家族や友達で集まって楽しくお祝いしましょう。って事ですね。なので、新年に飲ませてもらいにやってきました!

小鼓 奉鼓獻酒(ほうこけんしゅ)純米大吟醸

「もう美味しい」としか言いようのないお酒です。香りが華やかで、甘みもしっかり感じる。旨みもコクもあるが余韻に辛味が駆け抜けていく。飲み終わったらスッキリ感と満足感で満たされます。新酒による新鮮さと荒々しさも加わっているのだろう、また一口飲みたくなる。最近の純米大吟醸は質が変わってきた。旨みを詰め込んだ純米酒って感じです。このシッカリ感は無濾過生原酒から来るものなのか!要するに「もう美味しい!」としか言えないのである。

醸造元/株式会社 西山酒造場
精米歩合/50%
使用米/兵庫北錦100%
日本酒度/±0
アルコール度数/17度

商品名/小鼓 奉鼓獻酒(ほうこけんしゅ)純米大吟醸

 

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さてタイトルの話に戻ります。「無汸庵 綿貫宏介」という方をご存じでしょうか?この小鼓のラベルを描いておられる人で芸術家と呼んでいいのか美術作家という呼ぶべきなのか!はたまた商業デザイナーなのか!もうマジカルミステリーウーパー♬である。彼の作品には前から色々な商業的作品で出会っていたのですが、目に留めることがありませんでした。

芸術家 無汸庵 綿貫宏介
1926年生まれ。知る人ぞ知る独特の作風で、日本を代表する美術作家の一人。
戦後初の留学生としてリスボンへ遊学。ポルトガル及びスペインに15年滞在し、ヨーロッパ、アフリカ、南アメリカを訪ねる。
その際、美術の才能に目覚め、南ヨーロッパの美術界に名を馳せる。
リスボン国立モダンアートミュージアム等、ヨーロッパやアフリカの博物館に合計41点の作品が収蔵されているほか、約20点の書画集を発表している。
ポルトガル及びスペインにて伝説的な美術家として知られるようになると、日本へ帰国。
神戸及び有馬温泉にある小さなアトリエにて素晴らしい作品を作り続けている。
*HPから抜粋。詳しくは西山酒造場さんのHPへどうぞ。

*ついでに「無汸庵」という号は「物の応じて方無」自由に生きるという事を信条としたもの。

きっかけはやはりこのお酒「小鼓」からなのです。それでも最初は単なるおしゃれでスタイリッシュなデザインのラベルだなぁ〜程度でした。(このお酒は大好きなのでお店に置いてあれば必ず飲んでました)ある日、大阪の日本橋に小鼓だけの立ち飲みバー「NIPPONno SAKE 小鼓御里」と言う立ち飲み兼アンテナショップのお店が出来たので行ってみた時のことです。

何気なく「デザインがモダンでスタイリッシュやね!」と話していると後ろからお店の方が「ああ、これは綿貫宏介さんという書道家の先生に描いて頂いております。」と声が掛かる。名前を聞いただけだと30代の新進気鋭の書道家さんくらいにしか思わなかったので「へぇ〜」と気のない返事をしたのですが、「90歳超えたおじいちゃんらしいですよ!」。思わず「えぇ=!」と大きな声を出してしまいました。「すごーっ!」その年齢で今でも受け入れられるスタイリッシュなタイポグラフィなデザインが出来るなんてすごいバイタリティ!と身体に衝撃が走るのを感じた。それからはいろんな所で彼の作品が目に入るようになる。不思議なものだ。

ふぐ料理の「玄品ふぐ」もそうだったのか!京都の「宇治園」もそうやん、昔、空きカン持ってたわぁ!京都丹波の福知山駅前にぽつんと出来たホテルも最近そうだったんかぁ!と気づかされる。(こんな所に泊まる人おるんかなぁと馬鹿にしてゴメンナサイ!今度、覗いてみますね!宿泊はしないけどね♬)と今ではすっかり綿貫ワールドにハマっております。それにしてもすごいですよね!90歳を超えても現役で活動されていて、尚且つ、心を引きつける作品を作り続けられるなんて。さぞかし色んな経験をされてきたのでしょう。綿貫宏介の世界をもっと知りたい方は彼のHPを覗いてみて下さい。すごいですよ!ホームページはこちらから→無汸庵 綿貫宏介の空間

ホテルの中は綿貫宏介氏の作品で囲まれているようです。

 

アールイン福知山の姉妹店なのかな?

 

金平糖では無く「コンフェイト」
もともとポルトガルのお菓子に漢字を当てはめたものって知ってましたか?
お菓子の詰め合わせの缶が昔あった。今もあるのかなぁ?

珍しく西日本以外のものを発見
綿貫氏はどういう基準で仕事をされているのでしょうね

禄-ろく- お正月シリーズ

長期低温瓶発酵の純米大吟醸。

これだけで嗜好品だと分かる。ラベルも力を入れているいい紙に金の箔押し。さすがはお正月シリーズだ。因みにこれを1升瓶で購入すると6,000円を超える。たしかにお米は兵庫県産山田錦で最高級の酒米です。とても一般市民には1升瓶を買って、みんなに振る舞うなんて出来ない!貧乏を恨んでしまう。宝くじが当たればケースで買って振る舞ってもかまわないが、残念ながら宝くじを買っていないのでどうしようも無い。甲斐性なしを恨む。お味はさすがは純米大吟醸。上品な甘みのある香り。飲み口もなめらかな口当たりと優しい米の旨み。それはそう!お米を40%まで削っているのですから。贅沢にもほどがあります。もう「美味しい」としかコメントできない。それではまた来年会いましょう。

あまりにもコメント量が少なかったので、ラベルの裏面に載せてあったメッセージを紹介します。酒米の最高峰とされる兵庫県産「山田錦」を半分以上磨き、厳寒期に清冽な木曽三川伏流水にて、低温でゆっくりと発酵させた純米大吟醸です。長年蓄積された独自の酒造技術を活かし丹精込めて手造りされたこのお酒は、上品な香味が広がり、繊細な味のふくらみと滑らかな喉越しを特徴としております。飲み方は冷蔵庫にて軽く冷やす程度から人肌・ぬる燗がお勧めです。*うん!これで少し文字の量が増えたぞ!

 

製造元/長珍酒造 株式会社
精米歩合/40%
使用米/兵庫県産山田錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+1.0
酸度/1.4

商品名/長珍 祿ろく 純米大吟醸

ZAKU -Junmaidaiginjo-

ザクに新酒?

作-ざく-を造る「清水清三郎商店」は1年中お酒を製造する「四季醸造蔵」です。多くは秋から春にかけて1年分のお酒を仕込むのに対し、四季醸造蔵では常に出来たてのお酒を出荷している。これは技術の進化により、蔵の温度管理が出来るようになったためである。(*時期を分けてお酒を醸造できるので少ない数のタンクで済むと言うメリットがある)なので一年中出来たて、しぼりたてのお酒が飲めるのです。嬉しいことです。

年中しぼりたてのお酒が飲めるのが四季醸造なら、新酒って何?って話です。「清水清三郎商店」の新酒の定義はその年に採れた新米で仕込まれた最初のお酒だけを新酒と呼んでいます。ちなみに「清水清三郎商店」は生酒を一切出荷していないそうです。「火入れ」をしているのに生酒のようなフレッシュさを出すってすごいです。シュワシュワです。どのザクもシュワシュワで」美味しいです。

で、今回の新酒ですが、純米大吟醸なのに、華やかな香りが立ち、甘みは感じますが、はじけるような味わいが口の中に広がります。フレッシュです。

そう言えば2017年の今年はプロトタイプとして送り出された「作-ざく」が次のステージ「IMPRESSION-インプレッション-」として生まれ変わります。(『マークツー』じゃないんですね)もうこれは「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」「君は4種のザクを飲み尽くす事ができるか!」

 

醸造元/清水清三郎商店
精米歩合/50%
使用米/国産米100%
アルコール度数/15度
日本酒度/非公開

商品名/作-ざく 新酒 純米大吟醸

三十六人衆 美山錦 六号プラス

発売のきっかけは「」という数字に縁があったこと。そこで「」にスポットライトを当て、「協会号酵母」を使って醸造。日本酒度が+6。六×6=三十六。それと三十人衆を結びつけて販売された「」づくしのお酒です。

「美山錦」を45%も精米した純米大吟醸。さぞかし、香り立つフルーティなお酒と思いきや、食事に邪魔にならない程度の香りとしっかりとした旨みと滑らかだけどキレのある飲み口。辛口酒で食中酒で楽しめます。*最近の大吟醸は一昔と比べるとずいぶん純吟寄りになってきた。逆に純米酒が純吟寄りに美味しくなってきていると思う。これが技術の進化なのか。イイ時代だ。

 

六号酵母とは

日本醸造協会というところが頒布している「協会系酵母」のひとつ。「K6号酵母」「新政酵母」と呼ばれている。詳しくはウィキペディア等で調べて下さい。

 

醸造元/菊勇 株式会社
精米歩合/45%
使用米/美山錦100%
アルコール度数/15度
日本酒度/+6

商品名/菊勇 三十六人衆 美山錦 六号プラス 純米大吟醸

 

◆伊勢赤鶏ささみたたき

上にかかっている柚子胡椒酢だったかな?が、めっちゃいい仕事をしています。赤鶏もご覧の通り新鮮プリプリです。日本酒は純米酒ぐらいが合う。今回の「三十六人衆」はちょっと違うかな?!

麒麟 純米大吟醸 無濾過袋取り ひやおろし

純米大吟醸をひやおろしにして飲む。

純米大吟醸と言えば、フルーティ、ジューシー、フレッシュなどのイメージを勝手にもっています。それをひと夏寝かせてから飲むってどうなのか?まだ日本酒が苦手だった頃、純米大吟醸だけは美味しく飲めました。今では逆に純米酒の方が好きになってしまっており、大吟醸とは少し距離をとっていました。そこで出会った「麒麟-きりん-純米大吟醸 無濾過袋取り ひやおろし」。

嗅ぐ香りは意外とない。口に含んだ時に果実香もあまりなく、米の旨み、コクは濃厚にあり。ノド越しにはキレを感じます。ただ、個人的に言わせて頂ければ、寝かさなくてもいいんじゃないの!?ってところです。大吟醸はやっぱりフルーティであってほしい。

袋取りってなに?

別名「袋吊り」「斗瓶取り」「しずく搾り」とも呼ばれています。

本来はお酒を搾るために醪を袋に詰め、槽(ふね)と呼ばれる搾り器で「あらばしり」「中取り」「責め」の段階別に搾ります。それとは別に大吟醸のような贅沢なお酒を作るために「酒」を「し」、ゆっくり自然に滴り落ちる滴をタンクで受けて、貯蔵保管する方法です。この方法で出来たお酒は別名「雫酒-しずくさけ-」とも呼ばれ、品評会などに用いられるお酒になります。

 

醸造元/下越酒造 株式会社
精米歩合/50%
使用米/新潟県産五百万石100%
アルコール度数/16度

商品名/麒麟 純米大吟醸 無濾過袋取り ひやおろし

久しぶり久保田さん

一時期、ブームというぐらい流行ってましたね。久保田。百寿からはじまり千寿、紅寿、萬寿…そこから先もいろいろ寿があるが呑んだことは無い。で、これは何寿? 「久保田 大吟醸」です。「寿」つかんのか〜い!

それはさておき久しぶりの久保田さんですが、大吟醸を飲むのも久しぶり!最近は純米吟醸で充分大吟醸の代わりになっているので酒蔵さんが一生懸命作ってくれているのは判るのですが、純米吟醸で充分です。いや逆に純吟が一番美味しいと思っている。(金銭的にもね)で、久しぶりの大吟醸ですが、甘さは抑えられて、しっかり重みが有り、一昔前の大吟醸はフルーティですっきり飲める!ってイメージを覆しています。純米吟醸な感じを味わえます。って事は純米吟醸でいいって事?

↑なんか後ろ姿だけ見てるとウィスキーっぽいね!

製造者名/朝日酒造株式会社
精米歩合/50%
使用米/新潟県産米100%
アルコール度数/15度

商品名/久保田 純米大吟醸