篠峯 山田錦 純米 vs 篠峯 ろくまる 雄町 純米吟醸

難波にある千代酒造の直営居酒屋「櫛羅」にて、篠峯の山田錦の純米を頂く。篠峯は米違いでたくさんの種類を作るので何を飲んだら良いのか迷ってしまう。なのでお店の人にある程度、「こんなの!」って希望を言っておまかせにする。で、出てきたのがこれ!微発砲でうすにごり、ほんのりと甘い香り、口に含むと爽やかで甘味も感じられる。心地良い、うま味と飲み終わりに辛味が広がります。最後の一杯だったためか、シュワシュワ、プチプチ感はほとんど感じられませんでした。口開けならシュワシュワも楽しめそうです。日本酒度が+10とありますが、数値ほど辛くありません。バランスが良いのでしょうね!

 

製造元/千代酒造 株式会社
精米歩合/麹米60% 掛米70%
使用米/山田錦100%
アルコール度数/17度
日本酒度/+10

商品名/篠峯 山田錦 純米 超辛無濾過生原酒

 

続いて「ろくまるシリーズ」の「雄町」を出していただく。「ろくまる」とはもちろん、精米歩合の数値60%のことです。瓶の色や「晩秋」とか聞くとひやおろしっぽいがどうなのだろう?それではいただきます。

フレッシュで濃厚!

どういうこと?発泡感がある!シュワシュワです。が、濃厚でもあるのです。あらためて感想を言うと香りはフルーティ。口当たりはフレッシュで炭酸の刺激と共に濃厚なうま味が広がります。(←この濃厚さがひやおろしなのかな?)で、喉ごしにキレもある。つまり「美味しい!」のである。うん、深く考えるのはやめよう!どこにも書いてないので「ひやおろし」では無いのでしょう。

またひとつ疑問が出てきました。↓下の写真に書いてある「裏・篠峯バージョン」って何?
で、調べてみた!もともとは取扱店限定商品として流通していた「ろくまる」シリーズのことらしい。つまり「ろくまる」シリーズ全般のお酒はすべて「裏・篠峯」と言うことになる。

製造元/千代酒造 株式会社
精米歩合/60%
使用米/赤磐産雄町100%
アルコール度数/16度
日本酒度/ー2

商品名/篠峯 ろくまる 雄町 晩秋旨酒

伊勢赤鶏むねたたき

悩んだ。「赤鶏むねたたき」と「赤鶏ささみたたき」がメニューにあったためだ。どちらも備長炭の炭火であぶり、氷水で絞めたものを柚子胡椒酢で頂けるのです。あなたならどうしますか?決断が迫られる緊張の一瞬です。周りに知り合いが居ないので「ちょっと頂戴♬」は出来ない。そして下した決断は…!!

どっちも♬

見事な采配だった!ふぅー。決して後悔しない英断である。もうひとつの「赤鶏ささみたたき」はどこかで食していると思うので、お時間があれば探してご覧下さい。お味は胸肉の弾力(半生ですがそこそこ噛み応えがあります)とあぶりの香ばしさが柚子胡椒酢のぴりっとする辛さと酸味が相まって絶品の旨さです。

朝日栄では初使用の「美山錦」を使用しての純米吟醸酒だそうです。初めて試したお米だから「試験醸造」と銘打っているのかな?蔵元のコメントに「本製品は、透明感のあるすんだ味わいを追求した試験醸造酒です。青葉に輝く朝露のようにクリアな味わいと爽やかなキレをお楽しみ下さい。」とある。ん?製造日を見て見ると6月製造、8月出荷とある。どうして今時出回っているのだろうか?(ちなみに飲ませて頂いたのは11月中旬)たしかにすっきり飲み口でキリッと喉ごしがある。物足りなさは少し感じましたが、飲む順番を間違わなければ美味しいお酒です。(前に飲んだお酒が濃厚芳醇だったりしたらこのお酒は水っぽく感じる事でしょう)今回はお酢が入っているので、申し訳ありませんが、水っぽく感じてしまいました。

試験醸造を推理する

いろんな蔵で試験醸造なるものはあるようです。これは蔵のタンクのいくつかを新しいお酒のために空けて、いろんなパターンの精米歩合、原料米で試し造りしたものの事とみた。試験と言っても、もちろん最初から売れるものを作っていて、試験醸造酒として卸しているのでしょう。それを評価してもらって高評価のもを定番にしていくための実験酒だと推測してみた。エヴァンゲリオンで言うところの「零号機」*綾波レイが乗っていたやつね、宇宙戦艦ヤマトで言うところの「コスモゼロ」*古代進が使用。と言ったところだろうか。ところなのか?

 

醸造元/株式会社 相良酒造
精米歩合/55%
使用米/長野県産美山錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+1.8

商品名/朝日栄 純米吟醸 美山錦 試験醸造

黒龍 純吟三十八号

福井の代表的な日本酒「黒龍」。その年の三十八番目の醪(もろみ)が搾られたお酒が秋の訪れとともに一番美味しくできる季節を迎えます。五百万石では無く、山田錦を使用し醸し出した季節限定出荷の秋上がり純米吟醸です。

限定酒だけあってかなりお値段はする。が、それだけの価値のがあるうまさ。穏やかな香りと言いたいが、けっこうな果実香。飲み口が芳醇というよりは上品で柔らかい旨味と甘味。のど越しのぐっとくる辛さが心地いい。ひやおろし感はあまり感じない、いいお酒に仕上がっている。*いや、ひやおろしのお酒にひやおろし感が無いというのは褒めてないって事になるのかぁ?!

純吟三十八号は38番目に醸造されたお酒なのは判るのですが、タンクが38個あるって事なのでしょうか?ちなみに黒龍は八十八号と言うお酒もあります。って88個もタンクは流石にないでしょう!八十八はお米の出来る日数を表しているのでしょうが、三十八号は38回目って意味だけなのか、38個目のタンクなのだろうか?どっちなのか気になる!!が、もちろん蔵元には問い合わせない!

 

醸造元/黒龍酒造 株式会社
精米歩合/麹米50% 掛米55%
使用米/山田錦100%
日本酒度/+3.5
酸度/1.2
アルコール度数/16度

商品名/黒龍 純吟三十八号

 

◆もち豚長なすたれ炒め

もち豚、長なすの素材の旨さはもちろんです。なんと言ってもたれ!です。このお手製甘辛ダレの美味いこと!レシピを聞いても、適当に配合しているので、覚えていないとの事。残念。

出雲富士 そして「わた持ち丸干いか焼」

あれ?出雲富士といえばあのラベルじゃないの?菱形がいっぱいあるやつ?!今回のやつには付いてないですねぇ。あのデザインラベルが好きなのになぁ。ほらこんなやつ↓

 

いやいや、ちょっと違う…

 

あっ!これっぽいけどモンベルやしっ!

 

うん、これです!このロゴマークです!

ジャケ飲み出来るお酒「出雲富士 -IZUMOFUJI-」

出雲富士はジャケ買い&ジャケ飲みしたお酒のひとつです。このラベルのお酒が出た当時、ジャケットがスタイリッシュでデザイン的だったので、思わず買って飲んだものです。もちろんこの形は「」、伯耆大山(ほうきだいせん)別名:出雲富士をイメージして造られたロゴマークで、ラベルの下にでーんとそびえ立っています。きれいにはがしてファイリングしていたのですが、そのファイルが今どこにあるのか!

で、お味の方はと言うと、僕の大好きな味です。出雲富士はハズしませんね。口に含んだときの香りは果実香、もちろんジューシーでフレッシュ。と言っても甘ったるさは無い。喉元を過ぎるときのキリッと感も楽しめる。万人に受けるお酒と言って良いでしょう!←いいのかぁ?

人と人 食と人 よき縁を結ぶ。

ジャケットには無かったロゴマークが襷掛け部分に付いていました。よかったぁ!これですよ!これ!それと写真を撮ったときには気がつかなかったのですが、このたすきに書かれた文字、よく読むと「無濾過生縁酒」って書いてあるやん。何この「」って?←調べた!

◆生縁酒とは…
富士酒造から10分くらいのところに縁結びの神様「出雲大社」があります。「人との縁」「料理との縁」「酒との縁」…様々な「縁」がありますが、『出雲富士を』酌み交わしながら「縁」をより深めて頂けるようなお酒にしていきたい…そんな思いを込めて、「生原酒」を「生縁酒」ともじって付けたそうです。

醸造元/富士酒造 合資会社
精米歩合/55%
使用米/佐香錦100%
アルコール度数/16度

商品名/出雲富士 純米吟醸 佐香錦 無ろ過生原酒


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◆わた持ち丸干いか焼き

何度も言いますが、これはダメなやつです。雁木寫樂、そして出雲富士で三杯目です。お腹の部分をチューブのように押してワタを少しずつ出してはつまみ、お酒で清めます。あっどこかで聞いたことのある感想がっ!

もちろん炭火焼きです。もう味を閉じ込める必要なんて無いのですが、わたの濃厚さがお酒を求めます。唯一の救いが横に添えてある辛味大根おろし。こいつがなんとか口に残るわたを中和してくれます。おろしがなければおそらく4杯は軽〜く行けたでしょう。ありがとう辛味大根おろし。

 

焼しいたけ-ポン酢添え-

うましっ!ぷくぷくした肉厚の採りたてしいたけを炭火で焼くだけ!傘を下にして焼く。いい頃合いで傘の部分から水分がじゅわじゅわ出てきます。塩こしょう少々で、出来上がり。皿に盛りつけ、花かつおをちりばめる。その上からポン酢をかけるのですが、ポン酢は横に添えておいてほしい!と少しわがままを聞いてもらう。なぜならせっかくふわふわに焼けているのにポン酢を上からかけてしまうと、しんなりしてしまうからです。なので、食べるときにちょっとつけて食べる方がふわふわのまま食べれるのです。良いしいたけの時はぜひ、真似してみて下さい。

もう、うましっ!としか表現できないのですが、ポン酢なしでも全然食べれるウマさ。しっかりした歯ごたえと…う〜ん、たとえが思いつかない。ボキャブラリーが貧しくて申し訳ない。うまいもんはうまい!としか言えない。

寫樂-しゃらく-  純米吟醸 なごしざけ 一回火入れ

飲む前に「なごしざけ」って何?ってなりますよね?これ漢字で書くとすぐに気がつけるのですが「夏越し酒」。そう、ひと夏を越えて出来たお酒で火入れが一回だけ。と言えば「ひやおろし」って事です。本当にいろんな表現方法を思い付くもんです。素晴らしい!

お酒のお味の方はと言うと、それほど「ひやおろし」感は無い。まあひやおろしじゃなくて「なごしざけ」ですから、「なごしざけ」感がある!と言えばいいのでしょうか?香りは少々、口に含んだときに果実香。芳醇さは抑えられている、これは美味い。フレッシュ感があると言ってもいい。飛び抜けてグッと来るものはないが、バランスがいいからなのでしょう!アルコール度数も控えめなので、グビグビ行けてしまう。ちなみに肴は上記の「焼きしいたけポン酢添え」とデンジャラスな「わた持ち丸干いか焼き」日本酒がすすむ君です。←コイツのせいでもう一杯飲む羽目に♬エヘッ

 

醸造元/宮泉銘醸 株式会社
精米歩合/50%
使用米/山形県産羽州誉100%
アルコール度数/16度

商品名/寫樂 純米吟醸なごしざけ 一回火入れ

 


おまけ。

◆コイケヤプライドポテト-柚子香るぶどう山椒-

お店のバイトの娘が持っていたまかない、いや単なるおやつ。お裾分けしてもらう。なんだこれはっ!めっちゃ美味しいやん。おまけに日本酒に合う。(ビールでもOK!)まさに、柚子が香るブドウ山椒味なのです。で、ちょっと恥ずかしい話なのですが、てっきり柚子とぶどうと山椒が入っているもんだと思い、「柚子、山椒と一緒にぶどうの香りもするわぁ〜」などとぶどうの香りを楽しんでいたのですが、「ぶどう山椒」という品種の山椒だったのです。こっぱずかしーっ!!

この「ぶどう山椒」って後で調べたのですが、本当にぶどうのふさのように生っているんですよね!粒もぶどうサイズででかい!改めて、このプライドポテトは美味しいです。ネーミングもいい♬。今のところ5種類あるそうですね。ほかのもチャレンジしてみたいっ。*湖池屋PRIDO POTETOのHPもめっちゃ凝ってますよ!湖池屋のプライドを見た。

 

秀一 スカーレット 2016

改めて感想を記載。お味はやはり「ひやおろし」。飲み口に甘みはない。芳醇さも抑えられ、酸味もあるが、辛さがそれを上回る。ノド越しにキレを味わえます。

さて、このラベルの色と文字を見て気づかれた方はおられるでしょうか?そう、「赤い秀一」。機動戦士ガンダムの「赤い彗星のシャア」ことシャア・アズナブルの声を担当された、池田秀一さんの名を冠にしたお酒。中澤酒造の「一博」と池田秀一さんとのコラボ作品である。逸話として池田さんはこのコラボで1円も利益を取っていないそうです。ボランティアで名前を貸しているそうです。やるなシャア!

それを知って、改めて味わうと通常の3倍は美味しくなる?!

 

*ラベルの裏に記載されたコメントを記載しておきます。


2007年「おまえ、いい酒造れよ!」と池田秀一氏に励まされ、2014年「秀一」を発売。2015年、念願の中沢酒造再興。「一博」「秀一」この二つの銘柄をたずさえて一からのスタートを切り、中沢一洋は名実共に中澤酒造蔵元となった。これまで支えてくださった皆様への深い感謝を心に抱きながら2016年「これから」の酒を…。

秀一 The Scarlet 2016 旅立ち

行く先に幾多の困難があろうとも、それを喜びに変える酒造りは続く。

旅立ちに 乾杯!

醸造元/中澤酒造 有限会社
精米歩合/55%
使用米/滋賀県産山田錦100%(酒米生産者/呑百笑の会)
アルコール度数/16〜17度

商品名/秀一 スカーレット 純米吟醸 2016 火入れ

井伊の赤い彗星

ここで言う「スカーレット」は滋賀、彦根藩士の甲冑(かっちゅう)「井伊の赤備え」にちなんでの赤ラベルなのだそうです。

「井伊の赤備え」とは武田の赤を受け継ぎ、出陣の際は赤で揃えた武具をまとった部隊で、大将(直政)自ら先陣を切って敵に向かって行く、敵からは「井伊の赤鬼」と恐れられていたという話。まさしく赤い彗星のシャアである。

復活の中澤酒造

中澤酒造といえば「一博」。このお酒も好きなお酒です。そろそろ新酒が出てきそうです。それはさておき、この酒造、日本酒消費低迷のため2000年に一度休業しています。そこから再興のため、2004年、現当主の中沢一洋さんが同じ東近江市の畑酒造で修行をしながら2015年に蔵を再興させました。その修行のかたわら、畑酒造さんの機材や設備を借りて「一博」を仕込み始めました。上記の通り2014年に「秀一」を完成させ、現在に至るそうです。池田さんも、畑酒造さんも懐が深いですね。そうあの「大治郎」を造る蔵元さんです。

「一博」の名前に込められた想い。

「一博」を自分の名前の「一洋」の字を変えて造ったわけではありません。酒造りを学んだ畑酒造の杜氏「谷内」さんと中澤酒造でお酒を造っていた時の杜氏「阪頭方」さんの名前から一文字づつを取って「一博」という銘柄にしたそうです。想いが詰まっていますね。

2017年には無くなっているものがあるのをご存じでしたか?僕もそれを知って、さらに熱いものを感じました。もちろん畑酒造で造った「一博」は2014年で無くなってます。今は中澤酒造の「一博」ですが、「丶」の無い「一博」が無くなりました。ここにも深くイイ話があります。

*詳しくは日本酒コンシェルジュ通信さんのHPでご確認して見てください。

 

梵-BORN-けがれなき清浄

梵(ぼん)とはサンスクリット語で「けがれなき清浄」「真理をつく」と訳されている言葉です。それともう一つの読み方「BORN」誕生・創造も意味します。広島の内野手「梵英心-そよぎえいしん-」、草花類の「そよぎ」も関係ありません。

因みに、広島の「梵英心」選手は中国国籍でも韓国国籍でもなく、純粋な日本人だそうです。実家がお寺で「梵」という姓は、明治8年に発令した「平民名字必称義務令」(すべての国民に名字をを名乗る義務付け)によって偉いお坊さんが付けたそうです。広島にはたくさんある名前だそうです。おっと話が完全に反れた。

秋の味覚に合わせて飲むひや酒。

お店では管理のために冷蔵庫で管理されているため、冷酒として頂く。香りはひかえめ、飲み口は甘み、旨みは感じるが、芳醇さも控えめ、ノド越しは引き締まった味とキレがあります。2口目は少し口の中で転がしてみる←この表現でいいのかな?。滑らかでコクが出てくるのがわかる。飲み終わりに芳醇さが残るこのお酒は「ひや」か「燗」がおすすめ。ひやおろしは秋酒だけあって秋の味覚とよく合います。秋の夜長、脂ののった秋刀魚の塩焼きで一杯ってどうでしょうか?

梵(ぼん)を生み出す加藤吉平商店という酒造

福井県鯖江市と言えばメガネのフレーム造りで有名です。日本のシェアが90%あるらしい。後はソースカツ丼、ヨーロッパ軒のは美味しかったぁ。女の子の福井弁も可愛かったぁ。それはさておき、そんな場所にこの酒蔵はあり、「梵-BORN-」は生まれて来たのです。まさしくBORN-誕生-である。

昭和の初期にかけ北陸清酒鑑評会で4年連続でトップ受賞をします。その事が評価され、昭和3年、昭和天皇の即位の儀式で、地方の清酒としては初めて採用されることになる。その後も、政府主催の式典などに使用され、近年では、アメリカやカナダ政府主催の式典にも採用され、世界で活躍する日本酒へと至っています。もちろん受賞するお酒は上記のお酒ではなく、品評会用に作られた、純米大吟醸の「梵」です。火入れもされてます。中取りだったり、袋取りだったりの至れり尽くせりのものです。ラベルもゴールドラベルで、箱に入っております。オバマ大統領や、松井秀喜、イチローが贈答してもらえるようなお酒です。だれかプレゼントしてくれないかなぁ。

醸造元/株式会社 加藤吉平商店
精米歩合/55%
使用米/兵庫県特A産地区山田錦+福井産五百万石(割合は非公開)
アルコール度数/16度

商品名/梵-BORN- 純米吟醸 ひやおろし

*このお酒は精米歩合50%の純米大吟醸酒と精米歩合55%の純米吟醸酒とのブレンド酒です。

◆鶏のたれ焼き

ん?たれ焼きなのか?照り焼き?写真は撮ったが、料理名をメモするのを忘れた。もちろん美味しかったと言う記憶だけは残っている。写真から美味しさを感じとって下さい。よろしくお願いします。

九条ネギと里芋のキノコ煮

具だくさん。もうこれだけでお腹いっぱいになる。煮物と書いているが、だし汁があるので「九条ネギと里芋のキノコ汁」です。おまけに、大根、にんじん、糸コンまで入っている。あっさりした出汁なので素材の味がにじみ出てくる。メインは里芋とキノコかもしれませんが、九条ネギが甘くてシャキシャキ。この肴なら日本酒がさらに美味しくなること、間違いない。

古伊万里前 tranquilo 純米吟醸

「こいまりさき トランキーロ」と読む。久しぶりのひやおろしじゃないお酒。と思ったのですが、どうやら半年寝かした熟成酒のようだ。ひやおろしの表記はないが、この「トランキーロ」はスペイン語で「落ち着いて」って意味。言い換えれば、「焦らずじっくり熟成させて」と言うことです。まだ新酒までは時間がかかるようです。

それはさておき、「古伊万里前」のお味ですが、以外とフレッシュに味わえてしまいました。熟成感はなく、しっかりした旨みと酸味がのど越しをすっきりと過ぎていきます。すごくバランスよく造られたお酒です。出身地をみると「佐賀県」。佐賀と言えば「東一」に「天吹」、「鍋島」など美味しいお酒を造っている。一昔前は日本酒と言えば東北のイメージでしたけどね。

 

醸造元/古伊万里酒造 有限会社
精米歩合/55%
使用米/麹:山田錦 掛:佐賀の華(割合は不明)
アルコール度数/16度

商品名/古伊万里前 tranquilo 純米吟醸

 

櫛羅-くじら-

 飲み屋めぐりの日々。

*ここでは美味しいお酒を飲ませてくれるお店をおせっかいに紹介をして行こうと思います。

立ち飲みのクオリティを超えた立ち飲み屋さん

ウラ難波と呼ばれるエリアで、外まで客が溢れる人気店。しかも今日は週末。なのに客がちらほらしかいない。それもそのはず、まだ2時半だ。人気店は昼のみに限る。

一件目なので「まずはビールから」の精神にのっとり、頼む。このお店のシステムとして一品の付き出しを数種類あるおばんざいの中から選べる。「ナスの煮浸し」と「ぬた和え」を選ぶ。そして本格的にメニューを見てみるとなんと「カワハギの肝添え」がある。失敗だ。こんな事なら、ビールじゃ無く最初から日本酒にするべきだった。後悔。「〆トロ鯖のきずし」を見つける。これも日本酒だぁ。なんとかビールに合う肴をと…。「ホルモン揚げ」を頼む。うん。これこそビールのお供だ。そして待つ。

が、「カワハギの肝添え」が到着。次に「〆トロ鯖のきずし」。それもそのはず、刺身と揚げもんでは圧倒的に刺身の方が早く出来てしまう。計算ミスだ。いや計算自体をしていない。なかなか「ホルモン揚げ」が揚がらない。仕方が無いので、突き出しでビールを進める。早く来ないと突き出しだけでビールが終わってしまうぞー!

キターーー「ホルモン揚げ」参上。
見た目はイカツイが、衣サクサク、中ジュ、ジュワーだ。ホルモンだけで無く衣にも味付けがなされている。これはビールがすすむ君だ。

◆篠峯 もろみ 純米吟醸生酒

「もろみ」ってあのもろみ?大将に確認すると瓶を持ってきてくれて、底に沈殿している部分をもろみと表現しているらしい。いわゆる「活性にごり」ということだ。ただし1本買いしないといけない。もちろん「買い」です。350mlくらいなので問題なし。瓶には爆発注意の文字。大将が「開ける前によーく振って一気に開けて!」と爆弾発言。「全部飛んでまうやん!」と言うと「そしたら、もう一本買うてもらえるやん!」とお茶目な発言。

で、おそるおそる開けるが、期待外れに「しゅっ」と開く。更に指導が入る。「最初は混ぜずに上積み部分だけを楽しんで!」と。上澄み部分はほんのり甘く、もちろんガスはしっかり感じます。次にオリ部分と混ぜて飲む。お味はシュワシュワでジューシー。もうサイダーだ。でも甘みの中にドライと表現すればいいのでしょうか?を感じる。シャープな飲み口でぐいぐい行ける。でも気をつけなはれっ!17度のアルコール度数があるのだ。

商品名/篠峯 もろみ 純米吟醸生酒
精米歩合/50%
使用米/国産米
アルコール度数/17度

ようやくメインイベント。待たせて悪かった「カワハギ&肝」。

肝を身にのせて頂く。ここで大将から食べ方のご指導を頂く。「肝を醤油にとかずに食べてねっ!」との事。うまし!満足。寒くなったら肝ももっと甘くなり、身も脂がのってさらに美味しくなるのでしょうね。やって来い、冬!


↑手前のカワハギの身がズレているのは、我慢できずに箸でつまんだが堪えて戻したためです。

◆篠峯 雄町 純米吟醸 秋色生酒 中取り生原酒
◆篠峯 雄町 純米吟醸 無濾過生原酒 秋あがり

同じ雄町でどちらもひやおろし製法。これは飲み比べせずにはいられない。
秋あがりの方はお酒に気泡があり、口の中でぴちぴちしたガス感を楽しめます。
中取り生原酒は少し香り、芳醇なコクと旨みと酸味でなかなかキレたお酒でした。個人的にはぴちぴちが好き♥

醸造元/千代酒造 株式会社

商品名/篠峯 雄町 純米吟醸 ー秋色生酒 中取り生原酒ー
精米歩合/60%
使用米/赤磐産雄町全量使用
アルコール度数/16度

商品名/篠峯 雄町 純米吟醸 ー無濾過生原酒 秋あがりー
精米歩合/60%
使用米/赤磐産雄町全量使用
アルコール度数/15度

◆〆トロ鯖のきずし

写真を見て頂くと分かると思いますが、〆方が絶妙。漬かり過ぎず、半なま感で脂ものって、めちゃめちゃうまし。

◆亀の手

「亀の手」があったので頼んだ。めずらしいもんをおいてくれる。さすが櫛羅さんだ。磯の香りと塩加減がばっちしです。身を取り出す時、中の水がぴゅっと飛ぶ。飛ばない身のむき方をご指導して頂きましたが、やっぱり飛びます。まぁそれも亀の手を食べる時のご愛敬♬ 通称ガメラの手

2017.10. 櫛羅さんにて