三冠 朝日 純吟生原酒

「朝日米といえば岡山」といわれるほど、朝日米は岡山県を代表するお米のようです。歴史も古く現在の美味しいお米のベースに改良されて来たと言われているそうな。蔵元「三冠酒造」さんも歴史が古く、創業文化三年。っていつなん!調べると西暦1806年、江戸幕府開府200周年ってところか!とにかく歴史のある蔵元さんのようです。申し訳ありませんが、初めて頂きます。あまり外部に出回ってなかったのでしょうか?

最初に言っておきます。「美味しいです」甘い香りの芳香、しばらく香りで楽しめます。口に含むとやわからい米の旨味と甘い香りが混ざり合いいい塩梅にのど元を通り過ぎていきます。全体的に濃口なのかな。芳醇といってもいいのかも。のど越しのキレは優しく、それでも酸による爽快感はある。日本酒度も酸度も高いのに辛口度が強く感じないんですよね!全体的に重めなので、辛さに気がつかないだけなのだろうか!「重めのバランス酒」って言葉で片付けてしまおう!

醸造元/三冠酒造 有限会社
精米歩合/55%
使用米/岡山特産朝日100%
アルコール度数/18度
日本酒度/+6.0
酸度/1.8

商品名/三冠 朝日 純吟生原酒

 

◆カツオのたたきと新ショウガ漬け(仮)

新しょうがが新鮮でかなり効いてました。ちょっと重めの日本酒じゃないと負けてしまいそうです。でも癖になる辛さでした。やはり新ものはいいですね!ってあれ?新しょうがって夏でしたっけ?でも秋のイメージもあるけど…。とにかくこのしょうがは生で辛くて美味しかったです。

白瀑の山本さ〜ん!

「白瀑」と書いて(はくばく)とは読まないですよ!「しらたき」です。そして「深蒼-ミッドナイトブルー」のサブタイトル。シリーズに「潤黒-pure black」と「紅苺-strawberry red」があります。ラベルが派手で有名に成りつつある蔵元さん。メタリックカラーが好きみたいですね。*ところでこの「山本」シリーズと「白瀑」シリーズの位置関係はどうなっているのでしょう?「純米吟醸酒」を「山本」。それ以外を「白瀑」にしているのかな?ラベルを見るとあからさまに「山本」シリーズの方が高級感を漂わせているんですけどね!

では早速いただきます。香りはほのかに柑橘系の甘さ。飲み口はフレッシュでジューシー。微発酵していないのにピチピチ感を感じる。日本酒度も数値的には高くないのにキレのある酸味を強く感じる。香りが強いためなのか飲んだ後にも甘い系の余韻が残る。これを好むかどうかで評価が分かれそう。肴なしで飲むには最適!

【蔵元より】
この商品は香りが敢えて控えめで柑橘系のフルーツのようなジューシーな酸味と、日本刀のような鋭い切れ味が特徴のピュアブラックに対して、上立つリッチな香りと、穏やかな味わいが特徴の純米吟醸です。この商品はしぼりたての生酒ですので、お飲みになるまでは冷蔵庫にて保管してください。との事です。

 

醸造元/山本 合名会社
精米歩合/麹米:50% 掛米:55%
使用米/酒こまち100%
日本酒度/+3.0
酸度/1.6
アルコール度数/16度

商品名/白瀑 純米吟醸生原酒 山本

◆たこ入りおやき

デコレーション(パセリを添えるとか大根のつまを下に敷くとか…)されていないので見てくれ悪いですが、絶品です。ビールでも日本酒でも合います。揚げたてが美味しいのでしょうが、猫舌なのでしばらく傍観です。*このたこ焼きもどきを「おやき」と呼べるのか?って疑問もあるようですが、こういう「おやき」もあるのですよ!

さあ出かけよう!まんさくの花

こちらの蔵元の「まんさくの花」はなかなか面白いコンセプトで日本酒を提供してくれる。酒米以外、すべて同じ条件(精米歩合・酵母・仕込規模・原酒・一度火入・低温瓶貯蔵)で醸造し、お米の違いを飲み比べて頂こうとチャレンジしているお酒です。出荷時によって酒米を切り替え、個々の酒米の特徴を存分に引き出すように造られる限定品だ。ジャケットもシンプルで潔い!

*まあ続けて飲まないと比較は出来ないので、なんとも言えないのですが…。下の写真に出荷時期のスケジュール表が載っています。場合によっては1年以上待たないと飲み比べはできないって事か!純米吟醸の「純」が「巡」になっている、いろんな酒米を巡る旅を意味するを込めて「巡米吟醸」。これは色々な酒米をできれば一度に揃えて、ちょっとずつ全種類を飲んでみたい!(←だから無理っ!)と言うことで、まんさくの花-美郷錦編-を頂きます。

ひとことでいえば「ふつうに美味しい!」って言葉です。際だったものが無い、ジューシーさはある。喉ごしのキレもある。全体的に「優しい美味しさ」なのである。「おーっ!」とは唸らないが「うんうん」とうなずく美味しさです。

さあ出かけよう、酒米を巡る旅へ

醸造元/日の丸醸造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/秋田県産美郷錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/+3.5

商品名/まんさくの花 巡米吟醸 美郷錦編

◆さわらの西京焼き

さわらのふっくらとして程よく引き締まった身の食感と、まろやかな西京味噌がいい塩梅です。皮がぱりっとしており更に楽しめます。辛味大根が対照的に良いアクセントになっている!最強な西京焼きです。(←やってしもたぁ!)

花陽浴と書いて何て読む?

答えは「はなあび」です。花の陽差しを浴びるような華やかさをお酒に込めたのでしょうか?ラベルは確かにキラキラして華やかです。お味はどうでしょう!まずは香りを楽しんでみましょう。おー!もう熟成したパインジュースのような香り。ラベルに偽りなしです。しばらくは香りだけで楽しめてしまいます。口に含むとこれまた香りを裏切らない甘味と酸味が際立った超濃厚な旨味が広がります。舌の奥の方で苦味が脇役的に旨味を引き立てています。喉ごしはもちろん!酸がキレキレに引き締めてくれます。まさしく「花陽浴」って感じです。肴は何があうのだろう?もういいか!!

*メタリックなラベルのため反射で文字が読みにくい(汗)どこからどう撮っても反射してしまう。おまけに紙が水分でシワシワになってしまっています。きれいに撮れたらきれいなのに!!

製造者/南陽醸造 株式会社
精米歩合/55%
使用米/美山錦100%
アルコール度数/16度
日本酒度/ー

商品名/花陽浴 純米吟醸 美山錦 無濾過生原酒

大治郎 純米吟醸生酒 迷酒

何の前置きもなくいただきます。香ります。ふくよかでやわらかい果実香。飲み口もさわやかなフルーツ感。いわゆる柑橘系フルーティってやつです。でもってしっかりした味わいもある。ただ、酸が効いているので、フレッシュでソーダーな感じです。肴はいらないタイプです。まずは単独で飲むのをお勧めします。フルーティだけどしっかりした味なので、味の濃いものでも負けない旨さがあります。まさしく「銘酒」。

迷酒とよび酒

大治郎にはこの「迷酒」と「よび酒」があり、それぞれ「まよいみず」「よびみず」と読みます。純米吟醸を「迷酒」、純米を「よび酒」と分けているようです。で、この山田錦を使った「よび酒」があるのかと言ったらなぜか無くて、「よび酒」のお米は「吟吹雪」になるようです。うーん、比較しにくいーっ!ま、どちらも美味しいのには違いは無いのですがね♫

 

醸造元/畑酒造 有限会社
精米歩合/55%
使用米/山田錦100%
アルコール度数/17.5度
日本酒度/+4

商品名/大治郎 純米吟醸生酒 迷酒 

眠る王祿 純米吟醸酒

なめろうでは無いがなめろうのようなものである「あじの薬味和え」。なめろうの名称の由来には「叩くことでなめらかな舌触りの食感から」と「皿についた身まで舐めるほど美味しかったから」という説などがある。調理方法はおろした青魚に味噌、お酒、ネギ、シソ、ショウガ、ミョウガなどをのせ、包丁を使って粘りが出るまで細かく叩いたもの」をなめろうと言うようです。

という事で上の写真の料理は「なめろうのようなもの」ではあるが、「なめろう」と呼ぶには具が細かく無いようです。味噌は麹(こうじ)をつかい薬味に大根の千切りと大葉のみじん切り、ミョウガの柵切りが加わっています。どうみても叩いておらず、和えているだけのようです。お味はと言うと味噌による甘みと言うより、麹を使っているので酸味が立っています。更に大根の千切りもさっぱり感を引き出しています。要するに「あじの薬味和え」なのです。

2016年のお酒を2018年に頂く

二年間熟成したように思ってしまうが、実際は1年ちょっとと考えてもらった方が良いでしょう。それではこのお酒は古酒なのか?と言うと…、なんとも言えない。古酒のように酸がひねたようなヨーグルト感は無い。味は熟成されて濃厚で旨口な純米吟醸酒。本来なら2017年の春の酒開きシーズンに飲むのが理想なのでしょうが、ここ王禄酒造さんは、タンクのお酒を上槽後、ブレンドや濾過などをせずに(火入れも極力しないそうです)瓶詰めし、低温で瓶貯蔵をするそうです。そして味が整い次第に発売!というスタンスをとっているそうです。なので1年くらい低温熟成した方がより洗練されたお酒になるのでしょう。

タイムカプセルから出てきたようなお酒

実際に飲んでみても先に書いたように濃厚で旨みたっぷりのお酒に仕上がっています。香りは上品な吟醸香はするものの古酒のような芳醇さはありません。言わなければ新酒と言っても通るぐらいキレのあるお酒です。これも低温瓶貯蔵の成せる技。なにしろ火入れをせずに「生原酒」として醸造出来るのですから管理力すごい!まるで1年と言う時間を飛び越えてやってきたような新鮮なお酒だ!(←ちょっと言い過ぎたか!!)

醸造元/王祿酒造 有限会社
精米歩合/50%
使用米/東出雲町産山田錦100%
アルコール度数/17.5度
日本酒度/+3.9
酸度/2.2

商品名/王祿 純米吟醸 無濾過生原酒

山形正宗 斗瓶囲い 赤磐雄町

まず、「斗瓶囲い」から説明させて頂きます。昔ながらの手法で袋吊りされた酒袋から1滴1滴、時間をかけて丁寧に上槽したお酒、正確には酒袋の重みだけで自然にしずくになって落ちるのものを「斗瓶」と呼ばれる1升瓶が10本入るガラス製の1斗瓶(18リットル)で受けて貯め、氷点下貯蔵で保存するお酒を「斗瓶囲い」あるいは「斗瓶取り」と言います。この方法でとれるお酒は少量のため希少な品評会用の高級酒などに用いられます。それだけで贅沢なのですが…。

岡山産 赤磐雄町米

さらに雄町の中でも最高品種と言われる、岡山産「赤磐雄町米」を100%使用しているのですから、1升瓶で4,000円を超えても仕方ありません。いや、この手間と酒質を考えると5,000円弱で買えてラッキーと思える事でしょう。(ネットで買うと5,000円を超える所もあるので気をつけてね!)

お味の方はというと…「美・味・し・い・!」です。たぶん万人に美味しいと言わせることが出来ると思います。(*お酒は20歳からなので20歳以上でね!)口当たりは非常に柔らかく「気品」と言う言葉を使っていいでしょう。甘みと旨みと酸がバランスよく口の中で力強く広がります。そして後味は「名刀正宗」らしいきりっと鮮やかなキレ味で一刀両断です。気品と力強さ。例えれば「ジャングル大帝パンジャ」のようなすばらしいお酒に仕上がっています。

醸造元/株式会社 水戸部酒造
精米歩合/55%
使用米/岡山県産赤磐産雄町100%
日本酒度/+2
酸度/1.6
アルコール度数/16度

商品名/山形正宗 斗瓶囲い 純米吟醸 赤磐雄町

 

たら白子ぽん酢と山形正宗

美味しい白子の条件は▶形がしっかりしている。▶溶けてデロンデロンになっていない。▶もちろん臭みが無い(パッケージされているとどうしようもない)。▶白くてつやつやしている。と言ったところでしょうか。でも一番手っ取り早いのは魚屋さんで白子ポン酢にして食べられるやつを下さい!と聞いてみるのが確実です。

美味しくいただくにはまず①調理ばさみで一口大にカットし、塩をひとつまみ振り優しく塩もみします。臭みとヌルッとした膜を取るためです。ある程度揉んだら、②水でぬめりを流します。③次にお湯で軽く湯通し。④そして冷水でしめ、ザルに移したら白子の下ごしらえ完了です。⑤キッチンペーパー等で水分を取ります。テリテリでプリプリです。

あとは白子を器に盛りつけて、薬味等を乗せ、ポン酢をかければ出来上がりです。簡単ですね!さらに楽にいただく方法は、美味しいお店で出てきたものをいただく事です。今回の薬味はネギと辛味大根です。この辛味大根がまた美味しいんです。白子の甘みを引き出してくれます。そして万能日本酒「山形正宗」でキューっと行きましょう。

出たぁ!万人受けする美味さ!今回は新米酒でうすにごり。(実は2杯目)いわゆる「あらばしり酒」。新鮮でフレッシュ(←あっ!同じ事を言っている)みずみずしいバナナなお酒に仕上がっています。フルーティってやつです。バナナなのに甘ったるくは無く純米吟醸らしい旨みも出ている。のど越しに酸がキレキレに通過していきます。そして♬飲んだら〜こーゆーよ!「クゥーッ」♬とにかく山形正宗は単独でも美味しいのに料理の味も引き立ててくれる二刀流の使い手です。主役も脇役も演じきれる名バイブレイヤーです。松重豊です。

醸造元/株式会社 水戸部酒造
精米歩合/50%
使用米/山形県産出羽燦々100%
日本酒度/+2
酸度/1.6
アルコール度数/16度

商品名/山形正宗 純米吟醸 うすにごり

山形正宗 純米吟醸 うすにごり

安定のうまさ!山形正宗に不味いものなし!

それぐらい信頼のできる美味しさを保っていますね。定番酒のうまさはもちろんですが、新酒米で造られた新酒もやはり間違いなく美味しかった。定番のコメントですが、フルーティー!柑橘系じゃなくてバナナのような香りと旨味の味わいです。またまた定番のコメントですが、ジュースです!もちろん甘ったるいバナナジュースでは無く、キレのあるフレッシュな飲み口です。のど越しの酸による切れ味が「名刀正宗」のように品位ある圧倒感でスパッと切り込んでくれます。「名酒正宗」うまし!

 

醸造元/株式会社 水戸部酒造
精米歩合/50%
使用米/山形県産出羽燦々100%
日本酒度/+2
酸度/1.6
アルコール度数/16度

商品名/山形正宗 純米吟醸 うすにごり 生酒

 

◆ブリの漬け

たぶんブリだと思う。ヒラマサにしては赤いし、いや、はまちかな?…はまちかもしれない。