114

Barである。

少し前からBarで飲めるようになった。まず、Barに行くことがなかったのは敷居が高かったからで、「おまえが来るところじゃないんだよ!」と言われてる気がして入れませんでした。お酒の知識もなければ、美味しいとも思わなかったのでね。で、お店に入ってもビールしか飲めない。敗北感を感じた。

ある時、姉と飲んでいて「114」を姉が頼んだ。若い頃よく飲んだとのことで…。1口もらったが、がぁーーーってなった。だが、がぁーーーってなったことでこのお酒はがぁーーーってお酒なのだと認識できた。しかも名前が「114」と簡単である。これでひとつBarで戦うための武器が出来た。そして戦う時が来た。「何にいたしましょうか?」「114で」「すみません、うちでは置いてないんです」「・・・・・・」

あぁーーーっ!いきなり武器が使えなくなったぁーー!!(どうする?どうするの?逃げるか!?いや、まだ武器は残っているぞ)「それじゃオレンジ色の方はありますか?」「それならございます。」

戦えました。なんとか。そして味は全く分からなかった。
「114からしたら物足りないかもしれませんが…」
「うん、そうですね」
いや全く分からなかった。度数がきついだけだった。

それから武器はすこしずつ増えていき、勝つことは出来ないまでも負けることは無くなった。そして今では最高の武器を手に入れているので、もはや戦うことをしなくても済む。それは…

「よくわからないので、何かおすすめをください。」

↑どう?!完璧な武器でしょう!!究極奥義でしょ!!無敵でしょう!!!

バーボンウイスキー/オールドグランダッド 114

アルコール度数:57%
1796年誕生の本格派バーボン。アメリカはケンタッキーの生まれ。マイルドでスムースな飲み口、深い香りと味わいで、バーボン通の人々に愛されています。←だそうです。

個人的感想として、柔らかい口当たりですが、57度は伊達じゃない。麦の甘くて香ばしい香りが口の中に広がり、鼻へ抜けていきます。すぐにチェイサー用の炭酸を飲んで和らげます。和らぎます。ホッ

バーボンに慣れてない方は少し水で割るか、「オレンジ色の方」をお勧めします。ただ「114」の香りは芳醇で癖になります。ロックを頼み、最初の30分くらいはグラスを回しながら、香りだけを楽しみ、氷で薄まったところをくぅーっていく飲み方もあるよ♪

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